Web Syllabus(講義概要)

　本授業では、「物質（粒子）」「エネルギー」「生命」「地球」などについての基礎的な概念や理論を深め、理科指導に役立てることがきるようにすることを目標としている。「エネルギー」では、エネルギーの見方、エネルギーの変換と保存、エネルギー資源の有効利用、「物質（粒子）」では、粒子の存在、粒子の結合、粒子の保存性、粒子のもつエネルギー、「生命」では、生物の構造と機能、生物の多様性と共通性、生物と環境のかかわり、「地球」では、地球の内部・表面・周辺の視点で、自然事象を捉えることができるような内容になっている。また、子供の発達の段階に応じた理科の指導との関連も図られるようなっている。受講者は、理科への興味、関心をもって、授業に取り組んでほしい。

　・「物質（粒子）・エネルギー」「生命・地球」の分野に関する内容の理解を通して、理科の授業の内容や在り方についての知識や技能を身に付けることができる。
　・理科の学習指導案の作成や教材作成、模擬授業を通して、理科の指導に関する理解と教師としての素養を身に付けることができる。

　定期試験の成績を基本とする。毎回の講義記録、中間の課題レポートの提出、授業参加状況、授業態度も加味して、成績評価をする。

　文部科学省『小学校学習指導要領解説・理科編』大日本図書
　星野昌治・船尾聖編著『小学校理科・授業づくりの技法』大日本図書
　日置光久・星野昌治・船尾聖『アクティブラーニングによる理科の授業づくり』大日本図書
　（参考書）
　　日置光久他編著『シリーズ日本型理科教育　１～５』東洋館出版社
　　星野昌治編『新しい小学校理科・授業づくりと教材研究』東洋館出版社
　　星野昌治編『小学校理科授業に役立つ学習チェックのミニ技法』明治図書
　　松原静郞編『小学校教員採用試験理科問題集』オーム社

　・文部科学省学習指導要領理科編の解説書の内容をよく読み、理解しておくこと。
　・小学校理科の目標について、どのようなものか自分なり考えておくこと。
　・科学読み物に興味・関心をもち、読書しておくこと。

　新しい小学校理科は、子供の学び方の特性と中学校理科の接続などを考慮して、３区分制から２区分制に変わった。このことにより、国際的な通用性、科学内容の系統性が増すことになった。授業は、出席してノートをとれば十分に内容が理解できるようになっている。解説もできる限り平易にするよう心がけるつもりであるので、理科に興味と関心をもって受講してもらいたい。