Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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保育内容の指導法(人間関係 II ) 岡田 たつみ
選択  2単位
【教育】 17-1-1333-1837-14A

1. 授業の概要(ねらい)

 人は人とのかかわり通して人格を形成し、また、様々な能力や技術を獲得していく。乳幼児期とは、身近な人たちとの相互作用により、人間としての基礎を作る重要な時期である。
 本科目では、こどもの「人と関わり合う力」を育むためには周りの大人自身が、こどもを取り巻く環境としてどのような連携を図るかについて学ぶ。つまり、保育者同士の人間関係、園内の人間関係、保護者との人間関係、保護者同士の人間関係、地域の人間関係の在り方について学習を進める。また、グループ活動・模擬保育を通して仲間と共同することを体験し、人間関係力を育むための保育者の援助について考察する。

2.
授業の到達目標

 本科目の到達目標は以下の通りである。
 ・乳幼児期の人間関係力の発達、発達に応じた保育、発達を促す援助方法の理解を深める。
 ・仲間同士の共同体験を通し、集団の中での責任、役割について学ぶ。
 ・領域「人間関係」に関する遊び、活動についての保育記録・指導案作成、両者の関係を理解する。
 ・こどもを取り巻く環境であるおとなの人間関係について理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 授業の取り組みの様子、平常点40%、提出物30%、まとめの課題30%を総合して評価する。

4.
教科書・参考書

 『幼稚園教育要領』『保育所保育指針』『幼保連携型 認定こども園教育・保育要領』

5.
準備学修の内容

 ①こどもを取り巻く社会問題に関心を持ち、資料収集をすること。
 ②授業で取り入れた遊びや、他グループの模擬保育をノートに記録し、必ず振り返りを行うこと。
 ③模擬保育の準備、指導案作成など授業外での作業も多くなるが、積極的に取り組むこと。

6.
その他履修上の注意事項

 ①授業内容により、体を動かすことがあるため動きやすい服装で授業に臨むこと。
  教室によっては、上履きに履き替えること。
 ②その日の学習内容に合った環境設定を受講者全員で協力して行うこと。
 ③自分が授業を作る一員であることを自覚し、自らの言動に留意し主体的に取り組むこと。
 注)受講者数により授業進行や内容に若干の変更がある可能性があります。
   人数制限がある授業の為、初回に調整を行います。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
 「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型 認定こども園教育・保育要領」における「人間関係」のねらい
【第2回】
 乳幼児期における人間関係
【第3回】
 個の充実と集団
【第4回】
 生活や遊びの中での人間関係
【第5回】
 こどもと保育者の人間関係
【第6回】
 グループ別模擬保育の計画
【第7回】
 グループ別模擬保育の指導案作成と準備
【第8回】
 グループ別模擬保育と講評①
 こども同士の人間関係と保育の目的
【第9回】
 グループ別模擬保育と講評②
 保育内容と環境設定
【第10回】
 グループ別模擬保育と講評③
 環境としての保育者
【第11回】
 グループ別模擬保育と講評④
 指導案の再作成
【第12回】
 育ちを支える保育者と保護者の人間関係
【第13回】
 保育者集団としての育ち
【第14回】
 地域との人間関係
【第15回】
 振り返りとまとめ