Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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家庭科概論 小関 禮子
選択  2単位
【教育】 17-1-1333-1846-05A

1. 授業の概要(ねらい)

 小学校の「家庭科」の指導上必要な、衣食住、消費生活などの日常の暮らしや家族・家庭生活に関する基本事項について概説する。併せて、小学校「家庭科」において、家庭生活を大切にし、自ら生活を創り出す子供を育成する視点から、日常生活に関心をもち、主体的に生活にかかわる態度について理解を深める。なお、衣、食については、実習指導の基礎となる簡単な実習を行う。

2.
授業の到達目標

 家庭科の授業において、子供に基礎的・基本的な力をつけ、豊かな実践力を育てる指導ができるようにするため、学修者自らが衣食住などの日常生活に必要な基礎的な知識と技能を習得する。また、社会の変化に対応できる力を育てるために「教科等を横断して取り組むべき事項」とされている食育、環境教育、ものづくり、キャリア教育、消費者教育等の課題と小学校家庭科との関連を理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 リアクションペーパー、小テスト、小レポート、演習・実習課題等の提出物と期末試験により総合的に評価し、これに学習への取組みを加味する。

4.
教科書・参考書

 『小学校学習指導要領 解説 家庭編』文科省  小学校家庭科教科書『新しい家庭』東京書籍
 その他必要な資料を印刷し、授業内に配布する。

5.
準備学修の内容

 ポートフォリオを作成すること。日常生活の衣食住にかかわる資料や情報、実践事例を集め、整理すること。その過程で、生活にかかわる課題意識を高め、ねらいを明確にし、自分なりのテーマをもって出席する。

6.
その他履修上の注意事項

 日常的に社会の変化や学校教育の現状、小学生の生活実態にかかわる情報を収集し、自分なりの考えをもって受講してほしい。また、自らの日常生活に関心をもち、自らが健康で快適な生活を送るために必要な知識・技能を学ぶという意欲と主体的な態度が重要になる。遅刻、私語を慎み、集中力を発揮して毎回の授業を大切にしたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション  子供の生活実態と家庭科  家族の状況
【第2回】
 小学校家庭科の内容  情報社会と子供の消費生活
【第3回】
 布を用いた身近な物―衣服の役割と成り立ち
【第4回】
 日常着の手入れーボタンつけと手縫いの基礎的技能
【第5回】
 生活に役立つ物の製作と基礎的技能
【第6回】
 生活に役立つ物の製作と基礎的技能
【第7回】
 食育の推進  食品の栄養的な特徴・栄養素とその働き
【第8回】
 調理の基礎―ゆでる、いためる調理の原理と技能
【第9回】
 調理の基礎―米飯とみそ汁の調理の原理と技能
【第10回】
 快適な住まい  生活環境と安全な生活
【第11回】
 季節の変化と住まい方  通風、暖房、換気、採光、照明
【第12回】
 生活時間と時間管理―有効な使い方と余暇  国民生活の概観
 高度情報化、少子化、高齢化等、社会の変化に対応した生活
【第13回】
 食と環境・安全性  日本の食糧事情 
【第14回】
 家族・家庭生活と地域  環境に配慮した生活  資源と環境問題
【第15回】
 学習の総括  これからの家族と家庭生活