Web Syllabus(講義概要)

　平成29年告示の小・中の学習指導要領では、算数・数学科において、大きな転換がなされている。これからの算数・数学教育の方向について概括し、小学校算数科の目標、内容、方法について中学校数学への接続に配慮しつつ講義し、模擬授業の計画、実施、評価･改善の過程を通して、小学校算数科の授業を計画し実施できるための素養を身につける。

　算数科の学習指導を行う上での基礎的な素養を身につける。具体的には以下の通り。
　　①数と計算、量と測定、図形、変化と関係、データの活用で取り上げる内容の系統を理解している。
　　②教科目標の趣旨を理解し、単元の指導計画の作成や学習指導案の作成で目標を的確に設定できること。
　　③数学的活動の意義を理解し、学習指導で適切に組織できること
　　④算数科の学習指導における学習評価の基本を理解し、その計画を作成できること。

　授業中の小レポート（簡単な問題の解決）、レポート（数回）、試験を総合して評価する。おおむね、小レポート30％、レポート30％、試験40％で評価する。

　『小学校学習指導要領解説算数編』（文部科学省、2008）。『小学校新算数科の考え方と授業展開』（文渓堂、清水静海編著、2010）。『小学校学習指導要領』（文部科学省、2017）。『算数の本質に迫る「アクティブ･ラーニング」』（講座算数授業の新展開、新算数教育研究会編著、東洋館出版社、2016）。その他の参考文献は適宜紹介する。

　授業で学んだことを深め、拡げるよう努力すること。

　次のことに関心を持ち、積極的にかかわることのできる学生を歓迎する。
　　①子どもたちの算数の主体的・対話的で深いな学びを導くこと
　　②算数の授業を構想し、実施し、改善・評価すること