Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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教科指導法(算数) 廣田 敬一
選択  2単位
【教育】 17-1-1333-1866-03A

1. 授業の概要(ねらい)

 算数科の目標や指導内容を知り、その意味や意義、指導方法等について理解する。そのため、学習指導要領解説に示された内容や教科書教材等を調べ、各学年・各領域の内容に応じた指導の要点をとらえる。また、学校現場における授業の記録(授業写真・指導案等)を参考に、評価や指導の在り方について考察し、模擬授業を通して指導法のポイントをつかむ。

2.
授業の到達目標

 ①算数科の4領域の内容について概要を理解し、指導の要点がとらえられる。
 ②算数科の基礎的・基本的事項の指導について、簡単な指導案を作成することができる。
 ③演習や模擬授業を通して、発問や板書等、学習指導についての基礎的な技能を身に付ける。

3.
成績評価の方法および基準

 授業中に行う小テスト、指導案及び模擬授業の内容、ワークシートの記述内容と発言の状況等、講義への参加意欲や態度の状況を総合して評価する。おおむね、小テスト40%、指導案・模擬授業30%、ワークシート・発言等の状況30%の配分で評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:『算数の基礎・基本を楽しく学べる授業』廣田敬一著、教育出版
      『小学校学習指導要領解説・算数編』文部科学省、東洋館出版社
 参 考 書:『算数教育指導用語辞典(第4版)』日本数学教育学会編著、教育出版

5.
準備学修の内容

 指導案の作成・模擬授業は、数名ずつのグループを組織して分担して行う。グループで、教材や板書資料等を準備するなどの事前学習をしっかり行うこと。また、講義は、上記テキストの内容に則って進行する予定なので、該当項目について予習しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 図形領域の講義・模擬授業の作業のために三角定規、コンパス、分度器、はさみ等を用意することが望ましい。
 模擬授業は授業の担当者と児童役の双方の協力で成り立つ。模擬授業時の活動や授業後の討議の参加状況を重視し、評価対象とするので、積極的な発言を期待する。
 毎回、ワークシートの設問に答える形で講義を進行する。授業内小テストは、ワークシートの記述内容を中心に出題するので、しっかり記述し活用すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 算数科の目標と課題/算数科教材研究の方法(教科書の読み方・指導案の書き方)
【第2回】
 数の指導(数を数えること・十進位取り記数法)/模擬授業の分担
【第3回】
 数の指導(小数と分数の指導)/板書計画・模擬授業の留意点
【第4回】
 計算の意味の指導(加減法の意味の説明と具体物の操作・テープ図)/模擬授業①
【第5回】
 計算の意味の指導(乗除法の意味の指導・0のかけ算と計算の意味の拡張)/模擬授業②
【第6回】
 計算の意味の指導(小数・分数の乗除の式の説明と数直線)/模擬授業③
【第7回】
 計算の方法の指導(繰り上がり・繰り下がりの加減と数の操作・わり算)/模擬授業④
【第8回】
 計算の方法の指導(小数・分数の乗除法の計算の説明)/模擬授業⑤
【第9回】
 基本量についての指導(測定の考え・量感の指導)/小テスト①
【第10回】
 図形の計量と単位量当たりの大きさの指導(面積の公式の導き方等)/模擬授業⑥
【第11回】
 基本図形の概念形成(図形の観察・構成などの活動と定義)/模擬授業⑦
【第12回】
 図形領域における論理的な考え方の指導(三角形・四角形の内角の和)/模擬授業⑧
【第13回】
 式の表現と読みについての指導(式のはたらきについて考える)/模擬授業⑨
【第14回】
 資料の整理と読みについての指導(一連の統計的な活動)/模擬授業⑩
【第15回】
 関数の考えについての指導/算数的活動についての考察/小テスト②