1. |
授業の概要(ねらい) |
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算数科を指導する教員として必要な算数・数学の基礎的・基本的内容を身に付ける。また、算数・数学の楽しさや有用性を感得できるよう、数と計算・図形領域の内容を中心に、作問、作図、求積、作品づくり、きまりの発見等の数学的活動を体験しながら、活動の意義や問題解決的な学習の在り方について考える。
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2. |
授業の到達目標 |
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①数と計算についての基礎的・基本的な内容を理解する。 ②図形とその計量について基礎的・基本的な内容を理解し、小学生に指導する作図等の技能を身に付ける。 ③数学的活動の体験を通して、算数の楽しさやよさを感得し、活動の意義について理解する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業中に行う小テスト、レポート、ワークシートの記述内容と発言の状況等、講義への参加意欲や態度の状況を総合して評価する。おおむね、小テスト・レポート60%、ワークシートの記述・発言等、講義への参加状況40%の配分で評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:『算数の基礎・基本を楽しく学べる授業』廣田敬一著、教育出版 参 考 書:『小学校学習指導要領解説・算数編』文部科学省、東洋館出版社 参 考 書:『算数教育指導用語辞典(第4版)』日本数学教育学会編著、教育出版
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5. |
準備学修の内容 |
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講義時に、次回の講義内容の予告や予習課題(レポート)等の提示をするので、テキスト・配付資料等を参考にして予習をしておくこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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本講義では、小学生の行う数学的活動を体験しながら、算数科の内容の理解を深めていく。特に、図形とその計量にかかわる数学的活動では、作図をしたり図形を変形したりする活動を実際に行うので、三角定規、コンパス、分度器、はさみ、カッターナイフ、のり等を用意すること。これらの用具は、本講義を通じて、常時持参することが望ましい。 毎回、ワークシートの設問に答える形で講義を進行する。授業内小テストは、その際の記述内容を中心に出題するので、しっかり記述し活用すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション(講義の進め方)/問題解決学習における数学的活動の体験 | 【第2回】 | 数を数えること・数の表し方(記数法と命数法) | 【第3回】 | 倍数・約数・素数(数表の活用、エラトステネスのふるい等) | 【第4回】 | 計算の意味と作問(増加・合併、求残・求差等) | 【第5回】 | かけ算・わり算の式と数直線を使った式の説明 | 【第6回】 | 小数のかけ算・わり算の計算の仕方の説明/小テスト① | 【第7回】 | 分数のかけ算・わり算の計算の仕方の説明 | 【第8回】 | 平面図形の求積(平行四辺形・三角形・台形等の面積の公式の導き方) | 【第9回】 | 図形の定義・性質と操作(学習指導要領解説に示されている操作活動を中心に) | 【第10回】 | 基本図形の作図(コンパス・三角定規の使い方、平行四辺形の作図)/小テスト② | 【第11回】 | 正多角形と円・円周率(正多角形の作図、円周率の値) | 【第12回】 | 立体図形(展開図、オイラーの定理) | 【第13回】 | 関数的な考え方と表、式、グラフ(数列のきまり) | 【第14回】 | 数学的活動を楽しむ(和算に着目した興味ある問題) | 【第15回】 | 数学的活動を楽しむ(身の回りの数学的素材に着目した興味ある問題)/小テスト③ |
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