Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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教育学演習A 福島 健介
必修  2単位
【教育】 17-1-1333-1915-11A

1. 授業の概要(ねらい)

 教育学演習は、ⅠとⅡを通期で実施します。この授業では、卒業研究・卒業論文を書くために必要な研究リテラシーを学びます。
 ここでいう研究リテラシーとは、直接的には
 ・リサーチリテラシー
  論文を中心に、どのように先行研究や参考資料を探し、入手し、参考にすればよいか
 ・統計リテラシー
  論文を読む、書くために必要最低限の統計的知識とソフトウェアの使い方
 ・英文読解力
  論文に用いられる英語は、実はかなり易しい表現しか使われていません。専門用語を別にすれば高校1年程度の文法が分かっていれば、ほぼ理解可能です。
 ・プレゼンテーション能力、ICT活用能力
  効果的に情報を収集し、他者に対して、自分の考えを効果的に伝える力等々を指します。したがって、前後期を通してこれらの力を身に付けてもらいます。

2.
授業の到達目標

 上記のリテラシーが身に付くこと。また、それらを通して、議論をする力・課題を発見する力・知を共有する力など「価値ある力や経験」を蓄積することが授業の目標となります。

3.
成績評価の方法および基準

 演習形式の授業ですから、担当した際の報告、レポートの内容、議論をする際の発言等で成績を付けます。

4.
教科書・参考書

 参考文献 『大学生のためのリサーチリテラシー入門:研究のための8つの力』

5.
準備学修の内容

 ・リサーチリテラシー
 ・統計リテラシー
 ・英文読解力
 ・プレゼンテーション能力
 いずれも、授業内で伝えられることは限られています。全ての課題で持ち帰り、自学自習、共同作業が必要となるはずです。

6.
その他履修上の注意事項

 はじめて経験する知識や作業に触れることは、それ自体に価値があります。社会に出ればルーチンワークの方がむしろまれです。また、知識や方法は調べることができても、「経験」を検索することはできません。
 したがって、何事にも積極的に取り組む、話をする、関わろうとする姿勢が必要だと考えます。そのための第一歩は、「休まない」ことです。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション。教育学演習で何を学ぶか。受講者の問題意識の交流など。
【第2回】
 ○情報収集力1
  論文、資料検索について
  ・CiNii
  ・OPAC
  ・Webcat 等、各種DBの使い方について
【第3回】
 ○情報収集力2
  論文、資料検索実習
  ・CiNii
  ・OPAC
  ・Webcat 等、各種DBを用いて自分の関心のあるテーマについて論文、資料を探してみる
【第4回】
 ○データ分析力1
  統計の基礎知識の必要性と社会調査の公開データ及びその利用法
【第5回】
 ○データ分析力2
  クリティカルシンキングの必要性
【第6回】
 ○データ分析力3
  社会調査法の基礎基本1 質問紙調査の企画・設計
  質問紙調査の種類
  質問紙調査の5つのステップ
  質問紙調査の企画
  標本抽出(サンプリング)の種類
【第7回】
 ○データ分析力3
  データの集計
  Excelを用いた単純集計とクロス集計演習
【第8回】
 ○書く力1
  良いレポートと良くないレポートの違い
【第9回】
 ○書く力2
  執筆の約束事(書式・引用・図表の作成など)
【第10回】
 ○書く力3
  執筆の進め方 学術的文章を書くステップ
【第11回】
 ○課題発見力1
  自分でテーマを見つけるということ
【第12回】
 ○課題発見力2
  テーマを深める、先行研究を調べる
【第13回】
 ○プレゼンテーション力1
  プレゼンテーションソフトの利用と評価
【第14回】
 ○プレゼンテーション力2
  良いプレゼンをするための要素
【第15回】
 前期のまとめ