1. |
授業の概要(ねらい) |
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本授業は、学生自身が学校でこれまで体験してきた学級活動・児童会活動・クラブ活動・学校行事などが、特別活動という一つの大きな領域の中で実施されていることを理解することを目的の一つとしている。また、単に理解するだけでは無く、自らがそれを実践できる力量を身につけることを2つめの目的としている。 そのために、授業の前半では自らの体験を省察しながら、特別活動の意義と目的を知り、その位置付けや歴史について理解するための授業を講義形式で進める。 後半では、自らが学級担任として学級活動の指導をする状況を想定し、そのための授業案の書き方や準備の仕方について演習形式で授業を進める。ここでは、学生3~4名程度のグループ活動を予定している。
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2. |
授業の到達目標 |
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・小学校における特別活動(学級活動 児童会活動 クラブ活動 学校行事)の各分野において、理論と方法に関する基本的な知識が身に付く。 ・特別活動、主に「学級活動」の授業を実践するための基本的な指導案の構成が分かり、指導案を書くこと、授業の準備をすることができる。 ・特別活動と学級経営・生徒指導との関連について、よりよい人間関係づくりという観点からの理解が深まる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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学級活動(1)の学習指導案 50% 期末試験 50% なお、出席回数が三分の二に満たないものは、受験資格がないものとみなすので注意すること。
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4. |
教科書・参考書 |
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文部科学省『小学校学習指導要領解説 特別活動編』東洋館出版社 なお、新指導要領が出版され次第、そちらも併せて購入をすること
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5. |
準備学修の内容 |
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新聞記事や教育雑誌の記事など掲載された特色ある学校の取り組みなど、学校教育で行われていることに関心をもち、教師の立場から情報を受け止める構えを身に付けていってほしい。また、特別活動のねらいや内容をつかむために『小学校学習指導要領』についても必要に応じて読んでおいてほしい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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配布プリントを基に、授業をよく聴いて理解すること。必要に応じて参考文献からの情報収集に努める。特に、特別活動における「評価」の問題について関心を持ち、国立教育政策研究所等のWebに日常的にアクセスするようにしてほしい。また、教育現場の今日的課題について新聞等から情報を収集し、対応策等の考えを持って授業に臨んでほしい。 また、今年度は次期学習指導要領が告示される関係で「過渡期」となる。現行および次期指導要領について、双方にアクセスできる体制を整えて欲しい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス 小学校における特別活動の紹介、授業の進め方、評価の方法、諸注意 | 【第2回】 | 特別活動の指導要領上の位置づけと今日的意義について (教科・領域・時数など指導要領で用いられる基本的な概念についての理解を含めて) | 【第3回】 | 特別活動の歴史的変遷と指導要領上の位置づけの変化 | 【第4回】 | 現行指導要領における特別活動の内容とその意義 | 【第5回】 | 発達課題と特別活動 より良い人間関係の構築に向けて | 【第6回】 | 特別活動と教科、道徳・総合的な学習の時間との関連性について | 【第7回】 | 学級活動の基本的理解 (話し合い活動(1)(2)についての概念理解) | 【第8回】 | 特別活動における評価の問題 (特別活動における評価はどのようにあるか、あるべきか) | 【第9回】 | 学校教育における集会活動と行事の意義について | 【第10回】 | 集会活動や行事における教師の役割と指導 | 【第11回】 | 授業を組み立てる (話し合い活動(1)の授業を組み立てる) | 【第12回】 | 演習1 グループを作り、対象学年や内容について考える | 【第13回】 | 演習2 グループで指導計画、評価規準の作成をする | 【第14回】 | 演習3 グループごとに模擬授業を実施する | 【第15回】 | 振り返りとまとめと試験 |
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