Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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卒業研究 I 辻 政博
必修  0単位
【教育文化】 17-1-1333-3258-23A

1. 授業の概要(ねらい)

 「造形素材の研究」をテーマに活動する。
 子どもの造形表現、造形活動は、「材料・場」「操作」「イメージ」などを基本的な造形要素から成り立っている。本演習では、造形表現、造形活動を成り立たせている「造形素材」に着目し、造形教育への理解を深めながら、研究を進める。
 「自然材」「人工材」「描画材」に加え、「環境」や「人とのかかわり」の視点からも研究を進める。また、関連して「遊び」のもつ教育的意義にも着目し、子どもの表現活動を捉えていく。
 「造形素材の研究」における各視点を基に、自分のテーマを設定し、実技とリサーチ等を通して、造形表現や造形教育への基礎的な知識・技能を深め、造形教育の実践的指導力を身に付ける。
 また、レポートを作成し、プレゼンテーションできるようにする。
 研究のまとめでは、作成したレポートを基に発表と協議を行なう。レポートは、冊子としてまとめ、研究の成果物にするとともに、今後の研究の基礎資料とする。
 さらに、習得した基礎的な知識や技能を生かしながら、自主企画イベント等で、活用し、獲得した知識の社会化を図る。

2.
授業の到達目標

 ・「造形素材の研究」を通じて、造形教育の基礎的な知識・技能を身に付ける。
 ・発想や構想の能力を高め、創造的な技能を働かせ、自分なりの表現活動ができるようにする。
 ・造形教育の基礎的な実践的指導力を身に付けるとともに、自主企画イベント等で内容を深めたり、活用できるようにしたりする。
 ・課題について、リサーチし、レポートを作成し、プレゼンテーションできるようにする。

3.
成績評価の方法および基準

 ①製作及び鑑賞の活動 40%
 ②レポート、発表 30%
 ③授業や自主企画イベント等への関心・意欲・態度 30%
 ④出席(2/3以上)
 …以上の観点から総合的に判断する。

4.
教科書・参考書

 ○テキスト:適時指示する。
 ○参考文献:適時指示する。

5.
準備学修の内容

 ○造形素材研究、レポートの作成、自主企画イベント等、授業外での学習が不可欠となるので、留意すること。
 ○研究を深め、活用する能力を高めるために、学生の自主企画として①「ゼミ合宿」、②「子どもワークショップ、美術館鑑賞等のイベント、交流会」、③「ゼミ学習成果の発表会・展覧会」等、授業外、学外での活動も実施しますので、自主的、積極的に活動すること。

6.
その他履修上の注意事項

 ○研究の根底に「子どもの視点」をもち、自ら進んで学習に挑んでください。
 ○レポート作成や研究発表に際して、デジカメやPC機器を有効に活用してください。
 ○ゼミ生同士(同学年、異学年)の連絡、交流を密にして協同の学習、研究を進めてください。
 ○習得した基礎的な内容をもとに、さらに自主企画イベント等で、活用し、獲得した知識の社会化を図ってください。
 ○進度や学習状況で、内容を適時変更する場合がありますので、留意ください。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ・オリエンテーション(授業の目的、内容、方法、評価、自主イベント等について)。
【第2回】
 ・造形素材研究①「自然材」
【第3回】
 ・造形素材研究②「自然材」
【第4回】
 ・造形素材研究③「自然材」
【第5回】
 ・造形素材研究①「人工材」
【第6回】
 ・造形素材研究②「人工材」
【第7回】
 ・造形素材研究①「描画材」
【第8回】
 ・造形素材研究②「描画材」
【第9回】
 ・造形素材研究①「環境・人・かかわり」
【第10回】
 ・造形素材研究②「環境・人・かかわり」
【第11回】
 ・題材研究①
【第12回】
 ・題材研究②
【第13回】
 ・発表と協議①
【第14回】
 ・発表と協議②(レポートの提出)
【第15回】
 ・授業のまとめと「研究冊子」の作成。