Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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障害児教育指導A 神田 基史
選択  2単位
【教育】 17-1-1333-3336-20A

1. 授業の概要(ねらい)

 【選択科目】【特別支援教育に関する科目・特別支援教育領域に関する科目・心身に障害のある幼児児童又は生徒の教育課程及び指導法に関する科目】
 養護学校教育の義務制の実施以降、障害のある児童生徒、さらにいくつかの障害を併せ有する(重複障害)児童生徒が、学校教育を受けている。また、近年、学習障害(LD)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、高機能自閉症など、新たに障害のある子どもの教育について特別支援教育が進められつつある。
 障害のある児童生徒を理解することは、容易ではないが、理解することから、具体的な教育が始まるのである。一方、障害のある子どもは、教育とは何か、あるいは、人生の在り方などに関して基本的な重要な問題を投げかけてくる。
 本講では、知的障害児を中心に、障害の理解、指導内容、指導方法などを具体的な指導事例をもとにした講義・ビデオ視聴・学校見学・グループ討議・教材研究・授業略案の作成等の演習を行う。

2.
授業の到達目標

 知的障害児を中心として、特別支援教育に関わる教育法令及び特別支援学校学習指導要領指導をもとに障害の理解、内容、指導方法などを具体的な指導計画、指導事例をもとに理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 レポート20%・試験30%(第15回授業内試験)・ポートフォリオ50%により総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 教科書:『特別支援学校学習指導要領(平成21年3月)』文部科学省
 参考書:
  ・『特別支援学校学習指導要領解説総則等編 幼稚部・小学部・中学部』文部科学省
  ・『特別支援学校学習指導要領解説総則等編 高等部』文部科学省
  ・『特別支援学校学習指導要領解説自立活動編 幼稚部・小学部・中学部・高等部』文部科学省

5.
準備学修の内容

 1 授業の内容について予習・復習を行い、課題や疑問点を調べる。
 2 レポート課題等は、論拠を明確にして具体的に考え・意見をまとめる。
 3 関係法規、特別支援学校学習指導要領・解説の必要箇所を整理し、特別支援教育の基礎基本の習熟に努める。

6.
その他履修上の注意事項

 1 障害のある幼児児童生徒、障害者に関するテレビ番組、新聞記事に関心をもってほしい。
 2 第1回目の授業において、授業の進め方、資料収集の方法、参考文献、評価等について説明する。
 3 宿題・遅刻・授業中の態度等については、自ら留意すること。
 4 できる限り、ボランティア活動、学習指導補助、行事の指導員等を通して、障害のある児童生徒、障害者と接する機会を設けて欲しい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 「特別支援学校の学習指導要領について」(講義)
 知的障害とは、教育の場、学習上の特性、学習指導要領の構成
【第2回】
 「特別支援学校の教育課程について」(講義)
 特別支援学校(知的障害)の教育課程の特色
【第3回】
 「領域・教科を合わせた指導について」(講義)
 生活単元学習、日常生活の指導、作業学習、遊びの指導
【第4回】
 「特別支援学校(知的障害)の週日課表(時間割)について」
 資料収集
【第5回】
 「特別支援学校(知的障害)の週日課表(時間割)について」
 意見交換 レポート提出
【第6回】
 「都立特別支援学校(知的障害)の授業参観」
 レポート提出
【第7回】
 「個別の指導計画について」(講義)
 個別の指導計画の必要性、実態把握から指導計画作成
【第8回】
 「教科別の指導について」
 各教科の内容の特色、指導計画
【第9回】
 「教科書について」
 教科書について感想をまとめる―国語、算数・数学、音楽― レポート提出
【第10回】
 「教科書について」
 教科書の教材をもとに、教材・教具を考える
【第11回】
 「自立活動について」(講義)
 自立活動の概要、知的障害教育における自立活動の考え方
【第12回】
 「交流及び共同学習について」
 資料をもとに意見交換
【第13回】
 「特別支援教育の動向について」(講義)
【第14回】
 「今日的課題について」(講義)(外部講師:都立特別支援学校教員)
 レポート提出
【第15回】
 まとめ 授業内試験