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授業の概要(ねらい) |
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「国語」は、小学校教員を目指す人たちであればだれでも、教育実習で、また現職教員になった際に必ず行う教科である。指導者が国語科の学習内容に興味をもってとらえようとしない限り、教材研究は成立しないし、子どもたちが国語の学習を好きになってくれることはないといっても過言ではない。 授業は講義や解説のみでなく、小学校の言語活動の各領域における国語教材を提示し、実際に音読したり、問いを考えたり、「書く」活動を行うなどの授業設計の基礎を学ぶ。受講生は、場面によっては小学生の当時を思い出すことも学びの一つとなる。そのような意識が教材研究をする際には必要である。国語学習の実際を通して授業とは何かについても考えていけるようにしたい。 「学習指導要領」では、「言語活動の充実」が重点項目として挙げられている。言語活動を通して国語科の指導事項を身に付けることの意味を理解し、大学での授業を通して小学校の国語教科書や教材のいくつかに触れ、国語科の内容を幅広く理解していくようにしたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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・「小学校学習指導要領(国語)」の全体像を把握し、国語に関する児童の発達特性について理解することができる。 ・国語科の各領域の教材を読み、それに基づく言語活動について理解することができる。 ・授業ノートを作成し、資料のファイリングと予習復習の学習履歴を記録することができる。 ・対話的学びを通して、自己理解を深めることができる。
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成績評価の方法および基準 |
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・毎回の提出物の内容(30%) ・小テスト4回(40%) ・最終授業の小レポート(10%) ・授業ポートフォリオ(20%)
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教科書・参考書 |
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テキスト 文部科学省『小学校学習指導要領解説 国語編』東洋館 参考文献 『新しい国語表記ハンドブック 第七版』三省堂(2015)
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準備学修の内容 |
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・授業ポートフォリオを作成する。毎回の授業で使用したレジュメなどを活用したノートを作成する。毎時間の後の感想、新たに調べた内容などを書き添える。次回取り扱う学習指導要領の各項目に目を通したり、次回の内容について調べ学習を行い、ノートに記録する。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・小学校教員免許取得希望者の受講とする。 ・授業には必ず出席し、積極的に取り組むこと。 ・授業のノートを作成する。ノートには、予習・授業記録・復習を記録し、定期的に提出する。ノートはいずれ小学校教員になったときには児童に指導するので、そのためのモデルととらえ、丁寧なノート作成を行う。 ・毎回の授業を通して、教師という仕事に対する自己の適性を見極めていくようにし、課題があれば改善していくようにする。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション:小学校における国語科教育とその問題について学ぶ | 【第2回】 | 国語科の目標と「言語活動」について学ぶ | 【第3回】 | 「話すこと・聞くこと」の学習内容と教材について学ぶ | 【第4回】 | 「書くこと」の学習内容と教材について学ぶ | 【第5回】 | 「読むこと」の学習内容と教材①説明文について学ぶ ※テスト①(第4回までの内容) | 【第6回】 | 「読むこと」の学習内容と教材②物語文について学ぶ | 【第7回】 | 図書館教育と読書について学ぶ | 【第8回】 | 「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」の学習内容と教材について学ぶ | 【第9回】 | 「書写」の学習内容と教材について学ぶ ※テスト②(第8回までの内容) | 【第10回】 | 〈笑い〉と国語科教育について学ぶ | 【第11回】 | メディア・リテラシーについて学ぶ | 【第12回】 | 入門期(小学1年生)の指導について学ぶ | 【第13回】 | 新学習指導要領について学ぶ ※テスト③(第12回までの内容) | 【第14回】 | 国語科と他教科領域について学ぶ | 【第15回】 | これからの国語教育について学ぶ ※小レポートの提出 |
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