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授業の概要(ねらい) |
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特別支援教育は幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握して、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するために、適切な教育や指導を通じて必要な支援を行うものである。視覚障害教育では、視覚障害に起因する様々な困難を軽減・克服して幼児・児童・生徒の能力を最大限伸長させることが大切となる。視覚障害は見えない、見えにくいという障害であるので、視覚障害について基本的理解を深め、視覚障害の特性を配慮した指導が必要である。点字指導、弱視の視知覚指導、触観察等の指導、歩行指導、乳幼児指導、重複障害児指導、理療科職業教育指導等々多岐にわたる視覚障害教育の専門性ある指導について理解が必要である。 授業では視覚障害の特性や視覚障害幼児児童生徒の指導について学び、視覚障害教育についての基本的な理解を深めるようにしたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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視覚障害教育指導法の理論や実際について学び、理解を深め、視覚障害児童生徒への教育的ニーズに応じた工夫した適切な指導及び支援に必要な能力を高める。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業への参加度(授業・体験等のコメントシート)(30%) レポート(20%) 試験(50%)
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教科書・参考書 |
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テキスト 『視覚障害教育入門 Q&A』全国盲学校長会編著 ジアース教育新社 平成12年9月30日初版 参考文献 『視覚障害教育に携わる方のために』香川邦生編著 慶應義塾大学出版会 2008年(平成20年)5月20日第三訂版 『視覚障害教育入門』青柳まゆみ・鳥山由子編著 ジアース教育新社 2015年3月7日改訂版
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準備学修の内容 |
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視覚障害教育について理解を深めるためには事前にテキストや参考文献を読んでおき、わからない点など調べておくことが大切である。特にテキストには視覚障害教育の基本的な事項が書かれているので、事前に読んでおくようにすること。 視覚障害幼児・児童・生徒の学習や活動を学び、点字の読み書きや歩行などを具体的に体験し、授業の終わりに感想や小テストを行うので、理解のために準備学習を行うようにすること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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特別支援教育に関心を持ち、一人一人の障害の特性に応じた教育の実践を目指す意欲と情熱を持った学生の受講を期待する。 欠席や遅刻をしないように心がけ積極的に授業に参加してください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 特別支援教育について 視覚障害の特性と視覚障害教育 | 【第2回】 | 視覚障害教育の歴史 視覚障害児童生徒の理解 | 【第3回】 | 視覚障害の病理・保健 | 【第4回】 | 視覚障害教育の教育課程 教科の指導 自立活動等の指導 | 【第5回】 | 視覚障害児童生徒の指導① 言語理解 概念形成 イメージ等 | 【第6回】 | 視覚障害児童生徒の指導② 触覚の特性 触観察の配慮点 | 【第7回】 | 点字の学習① 点字の成り立ちと歴史 点字の構成 50音と単語の読み | 【第8回】 | 点字の学習② 点字の読みと書き 手紙文を書く | 【第9回】 | 運動の指導 歩行指導の内容と配慮点 視覚障害教育の機器とコミュニケーション | 【第10回】 | 中途視覚障害児・者への教育 視覚障害に起因する心理面のケア 中途失明者へのケア | 【第11回】 | 視覚障害者の職業教育と自立 | 【第12回】 | 弱視児童生徒の指導と配慮点 弱視用用具・機器 | 【第13回】 | 視覚障害重複児童生徒の指導と配慮点 | 【第14回】 | 視覚障害児童生徒の自立のための進路指導 盲学校(視覚障害特別支援学校)のセンター的機能 | 【第15回】 | 視覚障害児・者への支援・まとめ・試験 |
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