Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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社会心理学A 滝聞 一嘉
教職  2単位
【教職】 17-1-1334-0329-40A

1. 授業の概要(ねらい)

 個人が他者・集団・社会からどのような影響を受けるかという「社会的影響の心理」を解説します。具体的には、態度変化や説得など個人内の心理過程、援助行動などの対人的相互作用、同調・リーダーシップ・集団意思決定などの集団過程、群衆行動・流行などの集合行動を解説します。これらの内容は社会心理学の領域に属します。社会心理学は、人間の行動が社会的要因によってどのように影響されるかを研究する学問です。実際に社会心理学の実験、調査や心理テストを体験してもらうなどして、できるだけ多くの具体例を示しながら授業を進めていきます。

2.
授業の到達目標

 社会心理学の研究領域のうち、社会的影響・集団と個人・態度と態度変化の3領域について基礎的事項を理解する。
 社会心理学の研究方法についても実際に実験、調査や心理テストを体験することで実践的に理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験(70%)、平常点(30%)で評価を行います。
 平常点は、各回の授業内容を踏まえて自分なりに考えたことや感じたことをコメント用紙に書いてもらい、その内容と分量で評価します。
 定期試験欠席者は、0点の評価となるので注意してください。

4.
教科書・参考書

 配布プリントを教材として用います。テキスト購入はありません。
 参考文献は授業中に指示します。 

5.
準備学修の内容

 教材の指定箇所を読んでおくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 授業時間の前半に実験、調査や心理テストを実施することが多いので、遅刻をしないこと。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 社会心理学の視点(1)
 社会心理学とは、社会心理学の対象
【第2回】
 社会心理学の視点(2)
 社会心理学の方法、研究の倫理
【第3回】
 社会的影響(1)
 同調①
【第4回】
 社会的影響(2)
 同調②、流行
【第5回】
 社会的影響(3)
 社会的勢力
【第6回】
 社会的影響(4)
 権威への服従、承諾を導く技法①
【第7回】
 社会的影響(5)
 承諾を導く技法②
【第8回】
 集団と個人(1)
 社会的手抜き、社会的促進・社会的抑制
【第9回】
 集団と個人(2)
 リーダーシップ
【第10回】
 集団と個人(3)
 集団凝集性、集団意思決定、集団所属の理由
【第11回】
 態度と態度変化(1)
 態度とは、態度変化の要因、条件づけと態度変化、認知的不協和と態度変化①
【第12回】
 態度と態度変化(2)
 認知的不協和と態度変化②
 認知的バランスと態度変化①
【第13回】
 態度と態度変化(3)
 認知的バランスと態度変化②
 説得とは、恐怖訴求
【第14回】
 態度と態度変化(4)
 説得への抵抗、一面提示と両面提示
【第15回】
 補足とまとめ