Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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教育学演習B 佐藤 高樹
必修  2単位
【教育】 17-1-1334-1849-11A

1. 授業の概要(ねらい)

 [前期から継続]
 前期に引き続き、教育学研究(日本教育史や道徳教育)の蓄積に学ぶことにより、受講生各自が「教育を見る眼を鍛える」ことをねらいとして授業を進めていく。研究成果のレビューや、学生各自の研究テーマの考察に重きを置くこととしたい。教職課程を履修している学生には自身の教育実習体験をふり返り、実践の省察とその成果報告を通して、明確な問題意識を形成してもらうことも考える。
 各受講生が教育をめぐる専門的知見を存分に獲得し、“自分の専門は○○”という明確な意識を構築できるように、授業をコーディネートしていく。また、各受講生が自らの問題意識に依拠しつつ、自力で教育問題への洞察を深められるよう指導していく。

2.
授業の到達目標

 (1)「社会とのかかわりのなかでの教育」「歴史のなかの教育」という広い視点から、日本の学校教育のもつ課題を捉えることができる。
 (2)専門分野の研究成果(著書や論文)の内容を的確に読み取ることできる。加えて、その論旨を他者にわかりやすく口頭で説明できる(レビューする力がある)。
 (3)先行研究の到達点と課題を理解し、それとの関連が明確な、自身独自の課題意識、分析視点をもつ。

3.
成績評価の方法および基準

 授業参加度(授業準備、積極的な発言など 30%)、提出物(リアクション・ペーパー、レジュメ、課題論文 50%)、および報告・プレゼンのパフォーマンス(20%)に基づいて、総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 テキストは指定しない。前期に引き続き、関連する文献・論文・雑誌記事など検討資料について、受講生の研究課題設定や考察の進捗状況をふまえて検討する。資料配布の準備は基本的に担当教員が行うが、ウェブ上で閲覧可能なものについては各自ダウンロード―プリント・アウトしてもらう。

5.
準備学修の内容

 受講生には、担当資料についてそれぞれレジュメを作成し、発表してもらう。自身の担当箇所についてはもちろん、それ以外にも積極的に「読む」作業を通した授業参加なくしては、ねらいは達成されない。予習・復習を通して構築した自分の見解を持ちよりながら、授業に参加すること。

6.
その他履修上の注意事項

 この授業は、「講義」ではなく「演習」である。学生の主体的な授業参加~調査・発表・討議~が中心となる。自らすすんでたくさんの関連文献を渉猟すること、充実した報告資料の作成・参加者(学生・教員)に有益な学びをもたらす綿密な発表への意識を、本演習履修者には求めたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 前期のふりかえりと後期授業の展望
【第3回】
 教育研究の方法について(1)―教育方法学・カリキュラム論から学ぶ―
【第4回】
 教育研究の方法について(2)―教科教育学を例に―
【第5回】
 教育研究の方法について(3)―道徳教育を例に―
【第6回】
 教育研究の方法について(4)―教育史学を例に―
【第7回】
 4年生卒業研究中間報告の実施と全体討議(1)
【第8回】
 4年生卒業研究中間報告の実施と全体討議(2)
【第9回】
 4年生卒業研究中間報告の実施と全体討議(3)
【第10回】
 実地研究の準備学習
【第11回】
 実地研究Ⅱ―フィールドワーク・教材開発―
【第12回】
 実地研究Ⅱを終えて―活動報告―
【第13回】
 4年生卒業研究発表会直前チェックと討議
【第14回】
 4年生卒業研究発表会への参加
【第15回】
 まとめの討議と評価
 (※受講生の人数や問題関心の実態・要望に応じて、授業計画に変更を加えることがある。)