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授業の概要(ねらい) |
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教育学部選択必修科目(教育学系科目)である本科目は、〈教育の歴史〉という視座から、日本の社会的・文化的特色を理解することをねらいとしている。 本年度は、〈教師の歴史〉をメインテーマとして、近現代の日本における教育のあゆみを学んでいく。『日本の教師』(ぎょうせい、全24冊)をタネ本としつつ、教育観・教師観の歴史的変遷をたどり、日本における教育遺産(教育論・教師論の豊かな蓄積)の再認識をめざす。歴史上における教師たちの思想や実践に触れることで、受講生各自が自身の教育観・教師観を鍛えることを促していく。 また、各時代における教育の制度や実践、慣行等について補足することで、これまでに学んできた日本史の知識へのさらなる肉付けを行い、受講生の歴史認識の充実化をはかっていく。
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授業の到達目標 |
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(1)近代各期に展開された教師の思想・実践を読むことを通し、教育観・教師観に関する理解を深める。 (2)各時代における教育事象の歴史的特質について、自分なりの補助線をひきながら理解、表現することができる。
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成績評価の方法および基準 |
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授業参加度~毎回のリアクション・ペーパーの提出状況、発言・発表~(70%)、およびレポートの成績(30%)から総合的に判断する。
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教科書・参考書 |
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テキスト:指定しない。授業中に配布する資料(『日本の教師』からの抜粋)を読んで、授業に参加する。 参考文献:木村元『学校の戦後史』岩波新書、2015年。 山田恵吾編著『日本の教育文化史を学ぶ―時代・生活・学校―』ミネルヴァ書房、2014年。
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準備学修の内容 |
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(1)配布資料を事前に読み進め、不明な点、もっと知りたい箇所などをチェックして授業に臨むこと。リアクション・ペーパーや授業を活用して、積極的に担当教員に質問してほしい。 (2)MELICに所蔵されている『日本の教師』を積極的に借りて、自主的に読み進めてほしい。
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その他履修上の注意事項 |
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(1)“自分にとって教育の歴史を学ぶ意味とは何か”、“自分の住む地域・出身地域にはどんな独自の教育の歴史があるのか”など、自分なりの問題意識を持って受講すること。 (2)リアクション・ペーパー、レポートなど課題の提出が頻繁に求められる。学生には主体的に参加する姿勢が求められる。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | イントロダクション―教育の歴史を学ぶ意味― | 【第2回】 | 歴史を身近に感じるには(1)―教育史研究のきっかけを探る― | 【第3回】 | 歴史を身近に感じるには(2)―歴史教育と歴史研究をつなぐ― | 【第4回】 | 日本における「学校」の成立と受容―基本事項をおさえる― | 【第5回】 | 国家の規範と教職の理念 | 【第6回】 | 授業・カリキュラムをつくる試み(1) | 【第7回】 | 授業・カリキュラムをつくる試み(2) | 【第8回】 | 生活者・労働者としての教師 | 【第9回】 | 戦争のための教職 | 【第10回】 | 戦後教育改革―基本事項をおさえる― | 【第11回】 | 教師像の模索と再生・創造―敗戦と民主化への転換― | 【第12回】 | 高度経済成長の中の教職 | 【第13回】 | 教師としての成長とその契機(1)―新任教師の世界― | 【第14回】 | 教師としての成長とその契機(2)―学校をこえて― | 【第15回】 | まとめの議論 (※受講者の関心に応じて、内容を柔軟に変更することがある。) |
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