1. |
授業の概要(ねらい) |
|
[前期から継続] 前期に引き続き、教育学研究(日本教育史や道徳教育)の蓄積に学ぶことにより、受講生各自が「教育を見る眼を鍛える」ことをねらいとして授業を進めていく。研究成果のレビューや、学生各自の研究テーマの考察に重きを置くこととしたい。教職課程を履修している学生には自身の教育実習体験をふり返り、実践の省察とその成果報告を通して、明確な問題意識を形成してもらうことも考える。 各受講生が教育をめぐる専門的知見を存分に獲得し、“自分の専門は○○”という明確な意識を構築できるように、授業をコーディネートしていく。また、各受講生が自らの問題意識に依拠しつつ、自力で教育問題への洞察を深められるよう指導していく。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
(1)「社会とのかかわりのなかでの教育」「歴史のなかの教育」という広い視点から、日本の学校教育のもつ課題を捉えることができる。 (2)専門分野の研究成果(著書や論文)の内容を的確に読み取ることできる。加えて、その論旨を他者にわかりやすく口頭で説明できる(レビューする力がある)。 (3)先行研究の到達点と課題を理解し、それとの関連が明確な、自身独自の課題意識、分析視点をもつ。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
授業参加度(授業準備、積極的な発言など 30%)、提出物(リアクション・ペーパー、レジュメ、課題論文 50%)、および報告・プレゼンのパフォーマンス(20%)に基づいて、総合的に評価する。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキストは指定しない。前期に引き続き、関連する文献・論文・雑誌記事など検討資料について、受講生の研究課題設定や考察の進捗状況をふまえて検討する。資料配布の準備は基本的に担当教員が行うが、ウェブ上で閲覧可能なものについては各自ダウンロード―プリント・アウトしてもらう。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
受講生には、担当資料についてそれぞれレジュメを作成し、発表してもらう。自身の担当箇所についてはもちろん、それ以外にも積極的に「読む」作業を通した授業参加なくしては、ねらいは達成されない。予習・復習を通して構築した自分の見解を持ちよりながら、授業に参加すること。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
この授業は、「講義」ではなく「演習」である。学生の主体的な授業参加~調査・発表・討議~が中心となる。自らすすんでたくさんの関連文献を渉猟すること、充実した報告資料の作成・参加者(学生・教員)に有益な学びをもたらす綿密な発表への意識を、本演習履修者には求めたい。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | イントロダクション | 【第2回】 | 前期のふりかえりと後期授業の展望 | 【第3回】 | 教育研究の方法について(1)―教育方法学・カリキュラム論から学ぶ― | 【第4回】 | 教育研究の方法について(2)―教科教育学を例に― | 【第5回】 | 教育研究の方法について(3)―道徳教育を例に― | 【第6回】 | 教育研究の方法について(4)―教育史学を例に― | 【第7回】 | 4年生卒業研究中間報告の実施と全体討議(1) | 【第8回】 | 4年生卒業研究中間報告の実施と全体討議(2) | 【第9回】 | 4年生卒業研究中間報告の実施と全体討議(3) | 【第10回】 | 実地研究の準備学習 | 【第11回】 | 実地研究Ⅱ―フィールドワーク・教材開発― | 【第12回】 | 実地研究Ⅱを終えて―活動報告― | 【第13回】 | 4年生卒業研究発表会直前チェックと討議 | 【第14回】 | 4年生卒業研究発表会への参加 | 【第15回】 | まとめの討議と評価 (※受講生の人数や問題関心の実態・要望に応じて、授業計画に変更を加えることがある。) |
|