1. |
授業の概要(ねらい) |
|
子どもの運動機会の減少や体力・運動能力の低下が指摘されているが、様々な対策によりここ数年は一部改善傾向も見られる。学校の体育の授業だけで、運動機会の確保、体力等の改善することは難しく、学習指導要領総則第1―3に述べられているように、学校組織全体で真摯に進めていくことが求められる時代であるといえる。 体育経営管理学は、体育の授業に止まらず、学校全体の体育及び体育的活動を効果的・効率的に進め、生徒の生涯にわたって運動やスポーツに親しむ態度を培うための環境をどのように整え、提供することが望ましいのかについて、これまで体育経営管理学で示されてきた理論及び方法について検討する。特に体育的活動を生起させ、維持していくための組織的な営みを中心に学校における今日的課題を取り上げながら学習する。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
(1)体育経営管理の構造を把握し、学校における体育的及びスポーツ活動を活性化(改善・向上)させるための理論を理解することができる。 (2)学校現場や学校を取り巻くスポーツに関する具体的な課題を理解し、解決の方法を検討し、改善・修正の方向性を構想することができる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
授業内課題・学習態度・意欲(40%)及び試験(60%)で、総合的に価する。(2/3以上の出席を前提とする。)
|
4. |
教科書・参考書 |
|
教 科 書:特になし。講義レジュメ・資料を配付する。 参考文献:1.『体育・スポーツ経営学講義』八代勉・中村平編著 大修館書店
|
5. |
準備学修の内容 |
|
(1)中・高校における生徒の運動・スポーツ環境(ハード、ソフトの両面)の整備における、行政や学校(組織)の取組状況や考え方、改善すべき課題などについて整理する。 (2)スポーツ政策と学校体育との関わりについて、学校現場の現状に即して検討する。 (3)自分の体育・スポーツ経験を踏まえ、学校現場の課題について整理、検討し、改善点等をまとめる。 (4)随時、形成的評価のためのミニテストを行う予定であるので、予習・復習に心がける。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
(1)学生としての基本的な受講態度を身に付けて臨むこと。 (2)良き教員を目指してまじめにかつ極的に学習すること。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | オリエンテーション | 【第2回】 | 体育経営管理学とは(経営と管理) | 【第3回】 | 体育経営管理とその構造 | 【第4回】 | 生徒を取り巻く環境とその現状 | 【第5回】 | 体育・スポーツ事業の考え方(運動の場、施設の整備・提供) | 【第6回】 | 体育・スポーツ事業の考え方(プログラムの提供) | 【第7回】 | 体育・スポーツ事業の考え方(クラブづくり、仲間集団の育成) | 【第8回】 | 運動部活動をめぐる課題と運営 | 【第9回】 | 学校組織と体育経営体としての機能 | 【第10回】 | 学校体育の経営過程 | 【第11回】 | 運動者行動論と運動者行動の把握に基づく学校体育の改善 | 【第12回】 | 学校体育における経営成績と経営評価 | 【第13回】 | 総合型地域スポーツクラブの概要 | 【第14回】 | 学校と地域(総合型地域スポーツクラブ)との連携可能性 | 【第15回】 | まとめと試験 |
|