Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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保健体育科教育法 II 鈴木  漠
教職  2単位
【教職】 17-1-1334-3235-28A

1. 授業の概要(ねらい)

 学校現場に生きる実践的な指導力を身に付けるために、①中学・高校の保健体育科の指導案作成の基盤となる「運動の特性」や「成り立ち」について学ぶとともに、②領域別・学年別の目標や内容、中学・高校の接続・一貫性を踏まえた「授業づくり」の基本的な事項について学ぶ。また、③指導案の作成・発表、および、模擬授業や事後研究協議を実際に行う。

2.
授業の到達目標

 (1)中学・高校の保健体育における各運動領域・種目等の「運動の特性」(機能的特性・効果的特性・構造的特性)や「成り立ち」などについて理解する。
 (2)各運動領域・学年別の目標・内容に応じ、中学・高校の接続・一貫性を踏まえた「授業づくり」の基本的な事項や教材開発の視点について理解する。
 (3)指導案(単元計画・本時案等)の作成・発表、発表に対する相互評価活動、模擬授業・事後研究協議を通して、実践的な指導力を修得する。

3.
成績評価の方法および基準

 ①授業内課題(10%)  ②指導案作成・発表(30%)  ③指導案(改訂版)・レポート提出(40%)、
 ④発表・事後研等での相互評価・意見発表・ファシリリテーター(20%)で、総合的に評価する。
 (皆出席が基本。3分の2以上の出席を要する。)

4.
教科書・参考書

 ・教科書:①『中学校学習指導要領 保健体育編』(文部科学省、東山書房)
      ②『高等学校学習指導要領 保健体育編・体育編』(文部科学省、東山書房)
 ・参考書:①『新版 体育科教育学入門』(高橋健夫・岡出美則・友添秀則・岩田靖 編著、大修館書店)
      ②『小学校学習指導要領解説 体育編』(文部科学省、東洋館出版社)
      ③『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【高等学校保健体育】』
       (文部科学省国立教育政策研究所、教育出版)
      ④『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【中学校保健体育】』
       (文部科学省国立教育政策研究所、教育出版)
      ⑤『体育科教育』(月刊誌、大修館書店)

5.
準備学修の内容

 (1)学習指導要領解説や授業配付レジュメを読み込み、用語や内容を理解するなど、常に予習・復習すること。
 (2)文部科学省や都道府県の体育・スポーツ情報、体育・スポーツニュースに関心を持ち、自ら専門的知識を積極的に入手し、理解すること。
 (3)教育実習に備えて、指導案の例を参考に全ての領域で指導案を自主的に作成すること。
 (4)教育実習での指導場面を想定して、教材開発関連資料を積極的に収集し、整理すること。

6.
その他履修上の注意事項

 (1)保健体育の教職関連科目(体育経営管理学、保健体育科教育法Ⅰ、Ⅲ、Ⅳ等)を履修すること。
 (2)教職を目指す学生に相応しい態度で受講し、自立して学習すること。
 (3)本気で良き教員を目指し、常に教育や学校現場を想定して積極的に学習すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ・オリエンテーション(シラバス概要・受講態度・成績評価方法等の説明)
 ・教材研究(指導案作成)対象領域の選択
【第2回】
 ・授業づくりと学習過程(これまでとこれから)
 ・「体つくり運動」の指導案例と指導案作成作業
【第3回】
 「体つくり運動」の授業づくりと教材研究(指導案作成・発表、研究協議、以下同じ)
【第4回】
 「器械運動」の授業づくりと教材研究
【第5回】
 「陸上競技」の授業づくりと教材研究
【第6回】
 「水  泳」の授業づくりと教材研究
【第7回】
 「球技(ゴール型)」の授業づくりと教材研究
【第8回】
 「球技(ネット型)」の授業づくりと教材研究
【第9回】
 「球技(ベースボール型)」の授業づくりと教材研究
【第10回】
 「武道(柔道、剣道、その他の武道)」の授業づくりと教材研究
【第11回】
 「ダンス」の授業づくりと教材研究
【第12回】
 「体育理論」及び「保健」の授業づくりと教材研究
【第13回】
 「球技 全般」の授業づくりと教材研究
【第14回】
 『模擬授業』と「事後の研究協議」(事後研)
 (体育理論、保健)の中から選択指定 
【第15回】
 まとめ(教材研究の視点等)と指導案・課題レポートの提出