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授業の概要(ねらい) |
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中学・高校の保健体育科教員に必要な実践的能力や学校現場における教師・教科の役割などについて学ぶ。 特に、①保健体育における指導計画等について基礎的な理論を理解し、指導案作成の仕方について学ぶとともに、②指導の在り方と単元計画の工夫を学ぶ。また、③学校全体の経営における教科としての保健体育の役割、保健体育教師の在り方など体育経営の視点から理解する。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)保健体育における年間計画・単元計画・指導案の基礎的な理論について理解し、基本的な様式に沿って作成することができる。 (2)指導と評価の一体化・個に応じた指導・体育実技と保健学習の関連など、単元計画等の工夫・授業づくりの観点について理解する。 (3)保健体育科教員に求められる役割や教師の在り方、教育実習の準備・心構えについて体育経営の視点から理解する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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①授業内課題(20%)、②指導案作成(30%)、③試験(又はレポート)(50%)で、総合的に評価する。 (皆出席が基本。3分の2以上の出席を要する。)
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書:①『中学校学習指導要領解説 保健体育編』(文科省、東山書房) ②『高等学校学習指導要領解説 保健体育編・体育編』(同上) 参考書:①『体育科教育』(月刊誌、大修館書店) ②『新版 体育科教育学入門』(高橋健夫他編著、大修館書店) ③『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【高等学校保健体育】』 (文部科学省国立教育政策研究所、教育出版) ④『評価規準の作成、評価方法等の工夫改善のための参考資料【中学校保健体育】』 (文部科学省国立教育政策研究所、教育出版)
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5. |
準備学修の内容 |
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(1)学習指導要領解説や授業配付レジュメを読み込み、用語や内容を理解するなど、常に予習・復習すること。 (2)文部科学省や都道府県の体育・スポーツ情報、体育・スポーツニュースに関心を持ち、自ら専門的知識を積極的に入手し、理解すること。 (3)単元計画・指導案作成の実践に結びつく資料収集に自ら取り組むこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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(1)保健体育の教職関連科目(体育経営管理学、保健体育科教育法Ⅰ、Ⅱ、Ⅳ等)を履修すること。 (2)教職を目指す学生に相応しい態度で受講し、自立して学習すること。 (3)本気で良き教員を目指し、常に、教師のあり方や学校現場を想定して積極的に学習すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション(シラバス概要・受講態度・成績評価方法等の説明) | 【第2回】 | 学校教育の目標・方針と保健体育の経営 | 【第3回】 | 指導計画の意義と種類 | 【第4回】 | 指導の在り方と単元計画の工夫(個に応じた指導、体育実技と保健学習の関連) | 【第5回】 | 単元計画と指導案(一般的な例、運動の選択制における例) | 【第6回】 | 単元計画と指導案作成の理解(運動領域等) | 【第7回】 | 単元計画と指導案作成の実際(中学1・2年必修、運動領域から選択して作成) | 【第8回】 | 単元計画と指導案作成の理解(保健分野・科目保健) | 【第9回】 | 総則の体育・健康及び特別活動(体育的行事)と保健体育との関連 | 【第10回】 | 指導と評価の一体化を目指す指導案の工夫、評価と生徒指導要録 | 【第11回】 | よい授業の条件 | 【第12回】 | 安全指導・体育施設等の管理運営と教師の連携・協力(同僚性) | 【第13回】 | 保健体育教師に求められる能力(教師像) | 【第14回】 | 教育実習への心構えと準備 | 【第15回】 | まとめと試験 |
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