Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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歴史地理学 II 野口 剛
選択  2単位
【日本文化】 17-1-1334-3357-16A

1. 授業の概要(ねらい)

 この授業は、地形や地名といった地理的条件を基礎として、その上に古文献や発掘事例からわかる歴史的現象を把握していこうとするものです。具体的には、日本の古代社会をあつかった著書や論文を読みながら、多くの作業を行っていきます。作業には地図帳や歴史資料集なども使いますので、各自で持参して下さい。地名や地理用語・歴史用語などを調べる必要もあるので、辞典・用語集なども準備しておいて下さい。

2.
授業の到達目標

 ①地理空間を歴史的な観点から把握する方法を身につけること。
 ②平安京の空間的広がりを把握すること。
 ③古代・中世の社会に関する学術用語を理解すること。

3.
成績評価の方法および基準

 この授業では全体の3分の2以上の授業に出席することが必須条件となります。その上で、評価は普段の作業10%、レポート20%、試験70%の割合で判定します。

4.
教科書・参考書

 本多健一著『京都の神社と祭り』、中公新書、2015年

5.
準備学修の内容

 学期中に2回のレポートを課します。6,000字(400字詰原稿用紙なら15枚)程度にまとめて提出することが必要です。

6.
その他履修上の注意事項

 この授業を契機として、なるべく多くの文献を読めるようにして下さい。後期ではおよそ10冊程度を目標にして下さい。なお、「授業の計画」に示された進度については、受講者の希望や作業の進捗状況で変更する可能性もあります。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業の進め方と評価の方法
【第2回】
 武蔵国の古代
【第3回】
 平安京の構造
【第4回】
 平安京の変貌
【第5回】
 平安京以前からの古社
【第6回】
 祇園と北野
【第7回】
 産土神
【第8回】
 賀茂祭
【第9回】
 松尾祭と稲荷祭
【第10回】
 鎌倉期の都市祭礼(1)
【第11回】
 鎌倉期の都市祭礼(2)
【第12回】
 室町期の都市祭礼(1)
【第13回】
 室町期の都市祭礼(2)
【第14回】
 近世初期の都市祭礼
【第15回】
 まとめと試験