Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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授業指導法(剣道) 中澤 雄飛
選択  2単位
【教育文化】 17-1-1334-4153-15A

1. 授業の概要(ねらい)

 本授業では、剣道の指導法と授業づくりについて解説していきます。具体的には、初心者が安全に楽しく剣道を実践できるよう配慮した指導方法の説明とそれに関する議論を行います。また、本授業は技術的な問題に止まらず、日本文化の伝達という問題も視野に入れています。

2.
授業の到達目標

 ・学校体育における剣道の位置付けとその内容について説明することができる。
 ・剣道の基礎的な技術を示範することができる。
 ・授業の目的に応じた指導案を作成することができる。
 ・指導案に沿った模擬授業を実施することができる。

3.
成績評価の方法および基準

 ・受講態度(授業への積極的な参加、発言および質問、授業内レポートの提出等)(40%)
 ・指導案の作成と模擬授業(40%)
 ・プレゼンテーション(20%)
 ※授業回数の3分の2以上の出席者を評価の対象とします。

4.
教科書・参考書

 テキスト:使用しません。適宜、資料を配布します。
 参考文献:『中学校学習指導要領』(文部科学省)、『中学校学習指導要領解説 保健体育編』(文部科学省)、『高等学校学習指導要領』(文部科学省)、『高等学校学習指導要領解説 保健体育編・体育編』(文部科学省)、小俣幸嗣・香田郡秀・桑森真介『初心者から指導者まで使える武道の教科書:柔道・剣道・相撲』成美堂出版、巽申直・恵土孝吉・本村清人編著『新しい剣道の授業づくり』大修館書店、全国教育系大学剣道連盟編『教育剣道の科学』大修館書店、日本武道学会剣道専門分科会編『剣道を知る事典』東京堂出版。その他、適宜授業内で紹介します。

5.
準備学修の内容

 ・配布資料による予習と復習を行って下さい。
 ・指導案の作成ならびに模擬授業に際しては、視野を広く持ち、教材研究に努めて下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 ・授業にあたっては、剣道指導者としての自覚を持ち、主体的に参加して下さい。
 ・防具は貸与します。その他の用具の準備については、オリエンテーション時に説明します。
 ・事故防止のため、装身具は外して受講して下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション(授業の進め方、評価方法、用具の準備について)
【第2回】
 学校教育における剣道の位置付けとその内容
【第3回】
 学習指導要領における剣道の内容と指導方法
【第4回】
 基本動作の実践と指導法①(礼法、足さばき、素振り、防具の着脱、基本的な打突)
【第5回】
 基本動作の実践と指導法②(基本的な打突、切り返し)
【第6回】
 応用動作の実践と指導法③(応じ技、打ち込み稽古、約束稽古)
【第7回】
 応用動作の実践と指導法④(掛かり稽古、互角稽古)
【第8回】
 指導案の作成と模擬授業①(剣道の導入、初心者指導)
【第9回】
 指導案の作成と模擬授業②(基本動作)
【第10回】
 指導案の作成と模擬授業③(応用動作)
【第11回】
 指導案の作成と模擬授業④(試合・審判運営)
【第12回】
 剣道指導に関するプレゼンテーションとディスカッション①(身体的・心理的特徴からの検討)
【第13回】
 剣道指導に関するプレゼンテーションとディスカッション②(文化的側面からの検討)
【第14回】
 剣道指導に関するプレゼンテーションとディスカッション③(授業研究からの検討)
【第15回】
 プレゼンテーションの再検討、授業のまとめ