Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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考古学実習1- III 阿部 朝衛
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-0014-17A

1. 授業の概要(ねらい)

 考古学の主な研究対象は住居や墓穴などの遺構、土器や石器などの遺物である。これらの資料を記録し、活用するためにはさまざまな知識と技術が必要となる。そこで実際の資料をもとに、それら知識と技術を学ぶことを本科目の目的とする。春期では、帝京大学史学科で発掘調査した荒川台遺跡出土石器の観察・実測を行なう。その際、石器製作実験も実施し、その結果と実際の遺物との比較をする。その後、遺物や遺構などの測量をどのように行なうのかを、トランシットやレベル・平板などの測量器具を用いて学ぶ。

2.
授業の到達目標

 1.石器の形・製作技術に関する基礎的知識を身につけ、石器の観察能力を修得する。
 2.地形・遺物・遺構の基礎的測量方法を学ぶ。

3.
成績評価の方法および基準

 授業計画の項目で作成した資料はすべてレポートとして提出し、出席とレポートをもとに評価する。出席しないとレポートの作成は困難となる。

4.
教科書・参考書

 資料を配布するので、特にテキストはない。作業に必要な小型三角定規・硬質鉛筆は各自が用意する。デバイダー、ケント紙、グラフ用紙などは実習室で準備する。

5.
準備学修の内容

 博物館や遺跡などを見学し、様々な考古学資料を観察する。

6.
その他履修上の注意事項

 実習室からの遺物・原図、測量器具の持ち出しは厳禁である。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 導入:帝京大学周辺の地形観察と資源探索
【第2回】
 大栗川での石材採集
【第3回】
 石器使用実験
【第4回】
 石器の観察(1)
【第5回】
 石器の観察(2)
【第6回】
 石器の接合・観察(1)
【第7回】
 石器の接合・観察(2)
【第8回】
 石器の実測(1)
【第9回】
 石器の実測(2)
【第10回】
 石器の実測(3)
【第11回】
 石器の実測(4)
【第12回】
 石器の実測(5)
【第13回】
 トランシット、レベル、平板の取り扱い
【第14回】
 トラバース測量と平板測量
【第15回】
 遺物・遺構の模擬測量