Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本史概説 II 深谷 幸治
必修(26年度以前入学生)  2単位
【史】 17-1-1340-1602-17A

1. 授業の概要(ねらい)

 前期の日本史概説Ⅰに引き続き、後期のこの日本史概説Ⅱでも同様の目的・形式で講義を行う。
 後期の授業では、中近世移行期における統一政権の時代から、それに続く近世つまり江戸時代の各種テーマについて、さらにその後の近代・現代に至るまでの各時代の諸事象について述べていく。、

2.
授業の到達目標

 これも前期と同様、新1年生のさまざまな歴史的事象に対する知識の習得や理解の深化、また既成概念にとらわれない大学生としての思考や方法論に慣れてもらうことを目標とする。さらにそれらが、次年度以降の各学生の専攻希望分野における専門的・発展的学修の基盤となるようにすることを目指す。

3.
成績評価の方法および基準

 出席は成績評価の前提となる必要条件である。それを満たした上で、後期授業の最後の時間に実施する試験の解答内容を勘案して、成績を評価する。

4.
教科書・参考書

 木村茂光ら編著『大学でまなぶ日本の歴史』(吉川弘文館)をテキストとする。

5.
準備学修の内容

 自ら進んで歴史全般にわたる各種書籍を、事前にあるいは授業と並行して読んでいくことが望ましい。それは範囲を狭く限定せず、日本史総体、また外国史・地理・考古・美術・文化財など関連諸学の本を広く読んでおくべきである。

6.
その他履修上の注意事項

 授業には当然毎回きちんと出席し、自分の方法・判断で板書を待たずに説明をどんどんノートに取っていくことが大切。
 なお下の授業内容はあくまで予定であり、状況によって変更されることがあるので、承知しておいてもらいたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 中近世移行期に関するテーマの講義。織田・豊臣統一政権について。
【第2回】
 以下5回ほど近世、江戸時代に関するテーマの講義。江戸幕藩体制の成立。
【第3回】
 江戸時代の転換について。政治的・社会的にどう変化していったのか。
【第4回】
 江戸時代の改革。いわゆる3大改革以外にも、改革は常に行われた。
【第5回】
 江戸時代の自然災害。当時の地震・津波・火山噴火などに対し、人々はどう対応したか。
【第6回】
 開国と幕末。
【第7回】
 以下6回ほど近代に関するテーマの講義。明治新国家の成立。
【第8回】
 日清・日露戦争。これらの戦争は近代にいかに影響したか。
【第9回】
 近代の矛盾。江戸時代から欧米型近代国家への強制的な転換は、どのような矛盾をもたらしたのか。
【第10回】
 近代の文化。概説では扱われることの少ない文化史をたどる。
【第11回】
 軍部独裁。日本のデモクラシーはいかに崩壊したのか。
【第12回】
 アジア・太平洋戦争。大日本帝国の滅亡。
【第13回】
 戦後改革。民主化の過程。
【第14回】
 現代の社会。
【第15回】
 以上のまとめと試験。