Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
卒業演習(日本史3)- II 深谷 幸治
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-1602-21A

1. 授業の概要(ねらい)

 前期と同様、この後期における日本史演習3C-Ⅱでも、担当教員の専門とする時代である中世後期、特に戦国時代の政治・社会情勢が記録されている当時の史料(文書・日記など)の一部を題材とする。その内容について、受講学生は自ら解読・解釈し、さらに関連する書籍・論文等を探し出し、論点とすべきものを指摘するという一連の作業をしてもらうことになる。
 受講学生は幾つかのグループを形成し、その成員が相互協力して担当部分を解読し、また語句の調査と関連書籍等の捜索、それらを基とした論点の指摘を行う形である。その報告のため、毎回数枚程度の報告プリント(レジュメ)を事前に人数分用意し、配布してもらう必要がある。各グループは後期のうちに少なくとも1回か2回の報告を担当することを義務とする。
 後期のこの演習では、戦国時代後期の関東・東国の情勢を示す史料を使いたいと考えている。

2.
授業の到達目標

 グループ単位で受講学生が自ら調査・報告をすることにより、前年の史籍講読とも合わせて、ある程度の古文書・古記録解読能力を獲得し、それをもって将来的な卒業論文の作成に役立てることができるようにすることを目標とする。
 またその過程で得られるであろう情報の調査・整理・分析・報告、また共同作業のノウハウは、社会人となってからも仕事上有効に活用できるものとなるので、その能力獲得をも目指す。

3.
成績評価の方法および基準

 出席は成績評価の前提となる必要条件である。それを満たした上で、グループ報告の内容や取り組みの様子、また後期授業の最後に行う試験の解答内容を勘案して、成績を評価する。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用せず、必要な史料や事前に読んでおくべき関係論文などは、担当教員がプリントを作成して配布する。

5.
準備学修の内容

 ある程度の古文書解読能力が必要となるので、前年度の史籍講読で使用した史料の再学修をしておくなど、自己学修が望まれる。また戦国時代などに関する書籍等を多読しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 演習であるから、調査・報告は受講学生全員の義務である。後期に1回以上はグループ報告が当たるので、その際には報告内容を記したレジュメを人数分用意し配布することが必要。グループ分けが行われる初回の授業には必ず出席すること。報告内容に関してはグループの共同責任であり、自分の担当部分だけを読んで終わりということにはならない。
 また下の授業内容はあくまで予定であり、状況によっては変更されることがあるので、承知しておいてもらいたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス。使用する史料及び関連論文の一部をプリントにして配布する。さらに解読・調査していく上での注意事項、関連書籍等の紹介を行う。またグループ分けを実施する。
【第2回】
 史料の背景や時代状況などの説明、講義的授業。
【第3回】
 以下順次受講学生グループによる報告、第1回。
【第4回】
 学生グループによる報告、第2回。
【第5回】
 学生グループによる報告、第3回。
【第6回】
 学生グループによる報告、第4回。
【第7回】
 学生グループによる報告、第5回。
【第8回】
 学生グループによる報告、第6回。
【第9回】
 学生グループによる報告、第7回。
【第10回】
 学生グループによる報告、第8回。
【第11回】
 学生グループによる報告、第9回。
【第12回】
 学生グループによる報告、第10回。
【第13回】
 学生グループによる報告、第11回。
【第14回】
 学生グループによる報告、第12回。
【第15回】
 以上のまとめと試験。