Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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卒業演習(考古学2)- II 高木 暢亮
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-1854-17A

1. 授業の概要(ねらい)

 春期の授業では、論文を選んでもらって書評を発表するという形式で授業をおこないましたが、秋期は履修者各自の興味・関心のある時代・地域・資料に基づいて自由にテーマを設定して発表する形で授業を進めていきます。この発表で選んだテーマが卒業論文のテーマにそのまま繋がるのが理想的ですので、単に「このテーマが面白そう」という理由ではなく、先行研究や資料にどのようなものがあるか、そのテーマについてはどんな議論がされているのか、資料は自分が入手しやすそうなものなのかなどをよく考えてテーマを決めてもらいたいと思っています。春期同様、発表者以外は発表後の質疑応答に参加してもらいます。1回目の授業で発表日や順番などを決めますので、必ず出席してください。

2.
授業の到達目標

 1.研究テーマを決定すること。
  自分の興味のある分野の中から、どのような遺跡や資料を対象にすればよいのかを考えた上で、研究テーマを決定することが目標となります。
 2.発掘調査報告書から必要な資料を選び、データの抽出・分析・検討をすること。
  自分の研究テーマに沿った遺跡や資料を選択し、そこからどのような分析が必要になるかを考えた上で、資料からデータを抽出できるようになることが目標となります。
 3.発表や議論に慣れること。
  春期と同様、人前で発表したり議論したりすることに、授業内での実践を通じて慣れてもらうことが目標となります。

3.
成績評価の方法および基準

 発表内容と質疑応答、授業内で書いてもらうコメントなどを合わせて成績を評価します。

4.
教科書・参考書

 指定する教科書は特にありません。テーマを選ぶ際にどのような論文や発掘調査報告書を参考にすればよいのかは、適宜相談に応じますので、積極的に質問してください。

5.
準備学修の内容

 発表はレジュメやパワーポイントなどを使用して実施してもらいます。当然、事前の準備はしっかりしておく必要があります。1回目の授業で発表日と順番を決めますので自分でスケジュールを考えて準備してください。

6.
その他履修上の注意事項

 割り当てられた自分の発表以外の授業には出席しない人が時々いますが、成績評価の項目で述べたように、発表者以外の人たちによる議論も評価の対象に含まれています。発表だけやればいいや、というものではないことは理解しておいてください。また、議論には全員参加してもらいます。質疑応答の時間内に一回も質問や発言をしないという態度では議論に参加したことにはなりません。積極的に発言することを望みます。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 研究テーマの選定1
 考古学研究にはどのような研究テーマがあるのかについて。
【第3回】
 研究テーマの選定2
 自分はどんな研究テーマに興味があるのか、その分野ではどんなことが研究されているのかについて検討した上で、自分の研究テーマを決める。
【第4回】
 発掘調査報告書の読み取り方
 発掘調査方向書とはどのようなものなのか、どのように読めばよいのかについて。
【第5回】
 発掘調査報告書の探し方
 発掘調査報告書の探し方について。
【第6回】
 模擬発表
 高木による模擬発表(レジュメ形式)
【第7回】
 模擬発表
 高木による模擬発表(パワーポイント形式)
【第8回】
 発表資料の作成
 レジュメやパワーポイントによる発表資料の作成。
【第9回】
 履修者による発表1回目
【第10回】
 履修者による発表2回目
【第11回】
 履修者による発表3回目
【第12回】
 履修者による発表4回目
【第13回】
 履修者による発表5回目
【第14回】
 履修者による発表6回目
【第15回】
 予備日