Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本史籍講読7- IV 小山 俊樹
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-2706-12A

1. 授業の概要(ねらい)

 明治~大正期にかけて、政党政治家として活躍し、「平民宰相」として知られる原敬。立憲政友会を率いて政党政治の進展に寄与した原は、1921(大正10)年11月4日に東京駅丸ノ内改札で暗殺されるまで、膨大な日記を書き残した。
 本授業では、原の記した日記(『原敬日記』)を題材として、参加者全員で輪読・報告する。一人の政党政治家の眼を通して、近代日本の政治や社会について理解を深めるとともに、近代史料の読解や調査の方法を学んでいく。

2.
授業の到達目標

 ①近現代日本の政治家が残した「日記」を活字で読み、その文意を説明できるようになること。
 ②「日記」に書かれた登場人物・事件・事項などを調査する能力を身につけること。
 ③他の史料などを読み解き、「日記」の記述を検証できるようになること。

3.
成績評価の方法および基準

 毎回の授業での報告・質疑を重視する。
 また最終回にテストを行い、総合的に評価を行う。

4.
教科書・参考書

 【教科書】授業中に配布する
  原奎一郎・林茂(編)『原敬日記』(全6巻)福村出版、1981年
  岩壁義光・広瀬順晧編『影印原敬日記』(全17巻)北泉社、1998年
 【参考書】
  岡義武『近代日本の政治家』岩波現代文庫、2001年(初版1960年)
  山本四郎『原敬をめぐる人々』NHKブックス、1981・1982(続)年
  原敬文書研究会編『原敬関係文書』(全11巻)日本放送出版協会、1984-1989年
  川田稔『原敬と山県有朋―国家構想をめぐる外交と内政』中公新書、1998年
  季武嘉也『原敬―日本政党政治の原点』山川出版社、2010年
  原奎一郎『ふだん着の原敬』中公文庫、2011年
  伊藤之雄『原敬―外交と政治の理想』上・下、講談社、2014年
 そのほか、授業中に適宜指示する。

5.
準備学修の内容

 テキストを読み込み、文意と内容を解読する。また参考文献などを使用して、担当範囲の政治や社会の動きを説明できるようにする。その上で、史料の記述内容を幅広く調査し、その結果を報告に盛り込むこと。

6.
その他履修上の注意事項

 授業での報告・質疑の内容を重視する。報告者はもちろん、その他の受講者も事前にテキストを読み、質疑応答に参加することが求められる。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス・史料の概略と授業の進め方について
【第2回】
 「原敬日記」を読む(1)
【第3回】
 「原敬日記」を読む(2)
【第4回】
 「原敬日記」を読む(3)
【第5回】
 「原敬日記」を読む(4)
【第6回】
 「原敬日記」を読む(5)
【第7回】
 「原敬日記」を読む(6)
【第8回】
 「原敬日記」を読む(7)
【第9回】
 「原敬日記」を読む(8)
【第10回】
 「原敬日記」を読む(9)
【第11回】
 「原敬日記」を読む(10)
【第12回】
 「原敬日記」を読む(11)
【第13回】
 「原敬日記」を読む(12)
【第14回】
 「原敬日記」を読む(13)
【第15回】
 後半のまとめ・最終回テスト