Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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東洋史概説 II (教職) 柿沼 陽平
選択  2単位
【観光経営】 17-1-1340-3482-16A

1. 授業の概要(ねらい)

 本概説では、おもに中国史を軸とする東アジア史全般について、最新の学界動向をふまえつつ検討する。そのさいに、ヴィジュアルな授業を心がけ、各時代・各地域の遺跡や遺物の写真を数多く紹介するつもりである。また経済学・文化人類学・社会学の成果をも随時援用する。これらを通じて学生の皆さんには、中国通史を学習するのみならず、ものごとを多角的に考察する目も養ってもらいたい。
 なお前期の「東洋史概説Ⅰ」では夏代から前漢代までを、後期の「東洋史概説Ⅱ」では後漢代から現代までを扱う。

2.
授業の到達目標

 ・東洋史のおおまかな流れを理解する。
 ・各時代・各地域における歴史のありようとその特性を理解する。

3.
成績評価の方法および基準

 ・平常点30%
 ・授業内試験70%(授業中に説明する基本的用語について、穴埋め問題を課す。最終授業で行なう)。

4.
教科書・参考書

 【教科書】柿沼陽平『東洋史概説講義ノート』(帝京大学文学部柿沼陽平研究室、2017年)
      ※初回授業までに全員買いそろえておくこと。授業で毎回使用する。
 【参考書】授業中に適宜指示する。

5.
準備学修の内容

 ・授業で説明した内容の理解に努める。
 ・授業中に紹介した論文・書籍を適宜読む。

6.
その他履修上の注意事項

 ・私語厳禁。まじめな学生を歓迎する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション(本講義の目的と概要)
【第2回】
 漢帝国の崩壊と『三国志』の世界
【第3回】
 門閥貴族の台頭
【第4回】
 五胡十六国から北魏へ――遊牧世界と農耕世界の融合と齟齬――
【第5回】
 北魏から隋唐へ――怒れる遊牧民の矛先――
【第6回】
 世界帝国としての唐
【第7回】
 科挙の確立と唐宋変革論
【第8回】
 大モンゴルの成立とその世界的余波
【第9回】
 中国とはなにか――明の悩み――
【第10回】
 銀と世界史
【第11回】
 嵌められた清帝国とその後――アヘンがもたらしたもの――
【第12回】
 大分岐論争のゆくえ
【第13回】
 現代中国への道
【第14回】
 総括①
【第15回】
 総括②