Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本史籍講読6- IV 山下 須美礼
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-3833-12A

1. 授業の概要(ねらい)

 幕末維新期に記された史料を読み解くことで、当時の人々が時代の変化をどのように受けとめ、対応しようとしていたのかについて考察を行う。扱う史料は、公的なもの、私的なもの、地域を限定したものなど、さまざまな角度から取り上げる。活字化された史料だけではなく、古文書にも取り組む。受講者全員で輪読するとともに、担当者による報告により授業を進める。

2.
授業の到達目標

 近世史料の読解力を養うとともに、関連する史料や文献の探し方、調べ方を修得する。

3.
成績評価の方法および基準

 ①予習に基づいた、毎回の授業への参加度(30%)
 ②報告担当の際の準備度合いおよびその発表内容(30%)
 ③春期末に行う筆記試験(40%)

4.
教科書・参考書

 ・扱うテキスト(史料)は第1回目の授業時に配布。
 ・参考文献
   平川新『全集 日本の歴史 第12巻 開国への道』(小学館 2008)
   牧原憲夫『全集 日本の歴史 第13巻 文明国をめざして』(小学館 2008)
   井上勲編『日本の時代史 20 開国と幕末の動乱』(吉川弘文館 2004)
   若尾俊平編『図録 古文書入門事典』(柏書房 1991)

5.
準備学修の内容

 授業内で次回の予習プリントを配布する。それに沿って各自で読み方や意味を調べ、文意と内容を把握し、次の授業に臨む。必要に応じて他の史料や参考文献にあたり、背景となる政治や社会状況についても説明できるようにする。

6.
その他履修上の注意事項

 ・毎回の予習は必須である。
 ・史料の内容を把握した上で授業に参加すること。
 ・質疑応答への参加も必須。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス(テキスト・参考文献の紹介・授業の進め方・評価の仕方)
【第2回】
 史料の読解方法:辞書などの使い方について
【第3回】
 史料の読解方法:参考文献や論文の検索などについて
【第4回】
 幕府や藩による記録の読解
【第5回】
 村役人による記録の読解
【第6回】
 個人の日記の読解
【第7回】
 書簡の読解
【第8回】
 古文書の読解①
【第9回】
 古文書の読解②
【第10回】
 幕府や藩による記録についての報告と質疑応答
【第11回】
 村役人による記録についての報告と質疑応答
【第12回】
 個人の日記についての報告と質疑応答
【第13回】
 書簡についての報告と質疑応答
【第14回】
 古文書の読解に基づく報告と質疑応答
【第15回】
 授業のまとめと期末試験