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授業の概要(ねらい) |
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社会調査は、政府や自治体、企業が意思決定する際に必要な情報を得るために、現在盛んに用いられている。その中でも、一定のフォーマットの質問を多数の被調査者に行い、統計的な結果を得るアンケート調査は、国民の意識や市場の動向を探る上で重要な役割を果たしている。この授業では、アンケート調査の方法(質問項目の作成、サンプリング、調査実施、結果の集計・分析など)を総合的に紹介し、調査実施の基礎知識を獲得することを目的とする。 具体的には受講者の投票で選んだ調査テーマについて、いくつかの予想(仮説)を立て、仮説検証に必要な質問を作ることによって、実際にアンケートを作成しながらアンケート作成の技法を学んでいく。授業の終盤には作成したアンケートで実際に調査を行い、データ分析について学ぶ社会調査論IIの授業につなげていく。
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2. |
授業の到達目標 |
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質問文の作成、サンプリングの方法、調査手法について具体的に理解し、実際に質問文が作成できるようになる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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期末の試験(70%)と出席時の課題(30%)によって評価する。ただし、授業に必要回数出席していないと試験を受けることができないので注意すること。必要な出席回数は第1回の授業で指示する。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストは使用しない。 参考文献は、飽戸 弘『社会調査ハンドブック』
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5. |
準備学修の内容 |
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予習・復習用のキーワードを授業中に指示しますので、検索して調べてみてください。また、世論調査のニュースに気をつけてみましょう。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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時々出席してもよくわからないかもしれません。受講希望者は続けて出席するようにして下さい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション。授業計画について説明 | 【第2回】 | 社会調査とは何か 個人調査と社会調査 | 【第3回】 | 調査テーマの設定 | 【第4回】 | 調査テーマのブレイクダウン | 【第5回】 | 仮説を立てる(1) 2変数の仮説 | 【第6回】 | 仮説を立てる(2) 多変数の仮説 | 【第7回】 | 変数と尺度(1) 心理変数の計り方 | 【第8回】 | 変数と尺度(2) 信頼性と妥当性 | 【第9回】 | ワーディング(1) 語句、文章作成上の注意 | 【第10回】 | ワーディング(2) 選択肢の作り方 | 【第11回】 | サンプリングの技法 有意抽出法とランダムサンプリング | 【第12回】 | ランダムサンプリングのいろいろ | 【第13回】 | 調査の手法(1) 訪問面接法と留置法 | 【第14回】 | 調査の手法(2) 郵送法、電話法、インターネット法 | 【第15回】 | 実査の進め方 |
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