1. |
授業の概要(ねらい) |
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社会学的に物を見るためには、社会学の歴史を押さえておく必要がある。なぜなら、社会学者と呼ばれる人々が自分たちの社会をどのように捉え、そこから何を引き出そうとしたのかという問いを歴史的に明らかにすることによってのみ、現在の社会学がもつ特徴もまた明らかになるからである。 この講義では、抽象的な議論に終始するのではなく、それぞれの社会学者の社会に対するイメージやその背後にある考え方を明らかにするとともに、このような社会学的思考が現実の社会とどのように切り結びうるのかということにも焦点を当てながら、具体的な社会学の歴史を分かり易く見てゆくことにしたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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社会学の基礎知識を説明できる。 社会の問題を発見し、社会を構想することができる。 調査・研究の成果をもとに論理的な主張を展開できる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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2回程度行われる授業内レポート(20%)と、定期試験の成績(80%)によって評価を行う。
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4. |
教科書・参考書 |
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那須壽(編)『クロニクル社会学』、有斐閣アルマ、1997年
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5. |
準備学修の内容 |
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授業中に出てきたわからない言葉や術語の意味などを調べて授業内容を把握しておくとともに、関係する教科書の部分や関連文献などを読んでおくことで、いつでも授業内レポートに対応できるようにしておくこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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社会学科の学生として、常識的に知っておきたいことを学んでほしいと思います。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 社会学史 I について | 【第2回】 | 社会学史の展開とオーギュスト・コント | 【第3回】 | カール・マルクスの資本主義社会論 | 【第4回】 | デュルケムの社会学理論① | 【第5回】 | デュルケムの社会学理論② | 【第6回】 | デュルケムの自殺論① | 【第7回】 | デュルケムの自殺論② | 【第8回】 | マックス・ウェーバーの社会学理論① | 【第9回】 | マックス・ウェーバーの社会学理論② | 【第10回】 | マックス・ウェーバーの合理化論① | 【第11回】 | マックス・ウェーバーの合理化論② | 【第12回】 | ジンメルの形式社会学 | 【第13回】 | マンハイムと知識社会学 | 【第14回】 | 批判理論とハーバーマス | 【第15回】 | 前期のまとめとテスト |
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