Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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ジャーナリズム研究 山口  仁
選択  2単位
【社会】 17-1-1350-2717-16A

1. 授業の概要(ねらい)

 社会的行為、およびその行為主体としての「ジャーナリズム」を政治学、社会学、メディア・コミュニケーション論的観点から説明していく。基本的にはジャーナリズムの担い手としてマス・メディアを想定して、理論と事例を織り交ぜながら解説していく。そのうえでジャーナリズムを社会の中の一要素・一機能として説明してきたい。その上で「ジャーナリズム論Ⅱ」では、担当者がこれまで行ってきた「ジャーナリズムと社会問題」に関する研究をベースに講義する。

2.
授業の到達目標

 ジャーナリズムを社会学の観点からとらえ、既存のジャーナリズム論議を相対化する視点を獲得すること。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験(100%)

4.
教科書・参考書

 レジュメを配布する。

5.
準備学修の内容

 授業内で指示したメディア・コンテンツとの接触。帝京大学図書館(MELIC)を積極的に活用すること。

6.
その他履修上の注意事項

 講義中、他者の権利を侵害したとみなされる学生、もしくは受講態度に甚だしい問題がある学生に対しては退出を命じることがあるので注意すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション:ジャーナリズム論の射程(2)
【第2回】
 ジャーナリズムと社会問題(1):社会問題の構築主義
【第3回】
 ジャーナリズムと社会問題(2):社会的構築主義と「客観的」な現実
【第4回】
 ジャーナリズムと現実をめぐる二つの構築過程
【第5回】
 ジャーナリズムと社会問題(1):初期水俣病事件報道
【第6回】
 ジャーナリズムと社会問題(2):水俣病事件報道転換期以降
【第7回】
 ジャーナリズムと社会問題(3):ダイオキシン問題報道
【第8回】
 ジャーナリズムと社会問題(4):「ダイオキシン報道問題」報道
【第9回】
 「ジャーナリズム」の認識論的転換:論評主体から論評対象へ
【第10回】
 ジャーナリズムと「メディア・レファレンス(メディア言及)」
【第11回】
 論評対象としてのジャーナリズム:「マスコミ批判」を分析対象とすることの意味と意義
【第12回】
 世論調査・世論調査報道(1):ジャーナリズムは世論を「形成」し「構築」できるのか?
【第13回】
 世論調査・世論調査報道(2):世論と社会の分断
【第14回】
 インターネット社会においてジャーナリズム論は成立するのか?
【第15回】
 総括