Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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宗教学 I 安達 義弘
選択  2単位
【社会】 17-1-1350-3758-11A

1. 授業の概要(ねらい)

 現代のような科学の時代になっても、宗教は衰退するどころか、むしろ宗教をめぐるさまざまな社会問題や紛争が世界各地で頻発している。いまや宗教は世界の動向を読み解くキーワードの一つである。にもかかわらず、とくに日本では宗教に無関心か、あるいは、自分を無宗教と言い、宗教のことはほとんど知らないと語る人が多いのが実情である。
 前期授業では、世界に多様な宗教が存在することに触れたあと、おもに、一神教の代表とも言うべきユダヤ教、キリスト教、イスラム教を取り上げ、それぞれの宗教の起源と特徴を明らかにするとともに、神観念、聖地、聖典などにおける相互の異同を紹介し、現代社会との関わりについても考察する。

2.
授業の到達目標

 ①ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の起源を説明できる。
 ②ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の異同を説明できる。
 ③ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の歴史的関係および現代社会との関わりを説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 期末試験50%、課題レポート30% 授業態度20%、で総合的に評価する。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用しない。
 参考書は授業中に随時紹介する。

5.
準備学修の内容

 授業時間外学習として、次の点を求める。
 ①授業内容に関するミニレポートを提出する。
 ②授業終了後、「授業振り返りシート」を提出する。

6.
その他履修上の注意事項

 本講義では、名前はよく知っているが、具体的な内容はあまり分からないという一神教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)を取り上げて、その歴史や基本的な特徴、また社会との関わりなどについて紹介するので、たんに知的教養が身につくという以上に、社会生活においても役立つものである。その自覚を持って主体的に受講していただきたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 世界の諸宗教
【第2回】
 ユダヤ教の歴史①
【第3回】
 ユダヤ教の歴史②
【第4回】
 ユダヤ教の宗教的特徴
【第5回】
 ユダヤ教と現代社会との関わり
【第6回】
 キリスト教の歴史①
【第7回】
 キリスト教の歴史②
【第8回】
 キリスト教の宗教的特徴
【第9回】
 キリスト教と近代化
【第10回】
 キリスト教と現代社会との関わり
【第11回】
 イスラム教の歴史①
【第12回】
 イスラム教の歴史②
【第13回】
 イスラム教の宗教的特徴
【第14回】
 イスラム教と現代社会との関わり
【第15回】
 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の宗教的異同