Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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学習心理学基礎論 望月 要
選択  2単位
【教育】 17-1-1360-0533-13A

1. 授業の概要(ねらい)

 実験行動分析学の枠組から,我々ヒトを含む動物の行動変容の法則について,基本的な用語と概念,古典的な実験の意義,重要な現象について講義する。秋学期の『学習心理学基礎論』では,主にオペラント行動について初学者を対象に初歩から解説する。

2.
授業の到達目標

 オペラント行動の特徴と原理,その代表的実験例を説明できる。

3.
成績評価の方法および基準

 学期末試験の成績のみで成績を決める。試験には所定の持ち込み用紙だけの持ち込みを認め,持ち込み用紙の内容30点,事前予告問題20点を含め,100点満点で評価する。配布資料,参考書類の持ち込みは認めない。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用しない。以下の書籍は理解を深める上で有益であろう。
  実森正子・中島定彦(2000)。『学習の心理: 行動のメカニズムを探る』サイエンス社
  レイノルズ G. S. 浅野俊夫(訳)(1978)。『オペラント心理学入門』サイエンス社
  小野浩一(2005)。『行動の基礎』培風館
  伊藤正人(2005)。『行動と学習の心理学』昭和堂
  佐藤方哉(1976)。『行動理論への招待』大修館書店
  小川隆(監修)(1989)。『行動心理ハンドブック』培風館

5.
準備学修の内容

 講義を聞く前に,毎回のテーマについて予習し,基本的な概念と専門用語は一通り知っておくこと。授業後は,毎回ノートを整理し,参考文献等を参照しつつ講義内容を十分に理解すること。

6.
その他履修上の注意事項

 春学期の『条件づけの理論と応用』と継続して履修することが望ましい。実験行動分析学に興味のある学生は『基礎行動分析学』も併せて履修するとよい。講義を充分に理解するには予習ないし復習は不可欠である。尚,授業中の私語には厳しいペナルティを課す。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業方針の説明,関連書籍・文献の紹介
【第2回】
 強化スケジュール(1)
【第3回】
 強化スケジュール(2)
【第4回】
 選択行動と定量的行動分析
【第5回】
 回避と罰
【第6回】
 刺激性制御: 般化と弁別
【第7回】
 刺激性制御と概念行動(1)
【第8回】
 概念行動(2)
【第9回】
 等価関係
【第10回】
 言語行動と等価関係
【第11回】
 オペラント行動としての言語行動
【第12回】
 機能と随伴性による言語行動の分類
【第13回】
 言語行動としての意識: 私的出来事のタクト
【第14回】
 言行一致
【第15回】
 まとめ