Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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卒業セミナー II 海老坂 高
選択必修  2単位
【外国語】 17-1-1410-0089-18A

1. 授業の概要(ねらい)

 19世紀以降、非ヨーロッパ世界、とくに日本の芸術をヨーロッパが理解し受容していくプロセスをたどる。印象派をはじめとするヨーロッパの新たな芸術運動に日本の浮世絵等が与えたインパクト、ギリシアを理想とする美術観とは異なる東洋的なものの捉え方を提示した岡倉天心、精神性において禅仏教がキリスト教に比肩することを開示し、東洋精神の深みから東洋美術の本質を説く鈴木大拙の論考を読んでいく。期中に3回個人発表をおこなう。

2.
授業の到達目標

 異文化間の芸術受容のあり方を検証し、芸術の超域性および異文化について理解を深める。異文化の理解ならびに表現の特徴を身につける。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点60%、発表40%。

4.
教科書・参考書

 鈴木大拙『禅と日本文化』

5.
準備学修の内容

 個人発表の準備。発表時の質疑応答で明らかになった問題点について調べる。授業で紹介する作品を美術館で鑑賞する。

6.
その他履修上の注意事項

 芸術に現れた文化の違いに注意してほしい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンスおよび春期授業のまとめ。
【第2回】
 19世紀末のジャポニズムとその影響1。
【第3回】
 19世紀末のジャポニズムとその影響2。
【第4回】
 個人発表1。質疑応答、解説、ディスカッション。
【第5回】
 美術における東洋と西洋1。
【第6回】
 美術における東洋と西洋2。
【第7回】
 美術における東洋と西洋3。
【第8回】
 個人発表2。質疑応答、解説、ディスカッション。
【第9回】
 音楽における東洋と西洋1。
【第10回】
 音楽における東洋と西洋2。
【第11回】
 音楽における東洋と西洋3。
【第12回】
 個人発表3。質疑応答、解説、ディスカッション。
【第13回】
 東洋の芸術と西洋の芸術1。
【第14回】
 東洋の芸術と西洋の芸術2。
【第15回】
 まとめ。