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授業の概要(ねらい) |
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砂糖をたっぷり入れた紅茶や天井までも届く盛り上げた髪型は18世紀イギリスでは上流階級の証だった。19世紀にハロッズやセルフリッジというデパートが誕生すると、「ウィンドーショッピング」という習慣も同時に生まれた。20世紀以降のアメリカは大量消費の国。メイシーズやコストコなどの大型小売店を生み出した流通システムとアメリカ人の無限の購買意欲は今でも世界の経済を牽引する。一方、なぜ日本人は「節約」を美徳とするのか。明治時代の日本人にとっては牛肉を食べることが贅沢だったが、今の日本人にとっての贅沢とは何か。以上のようなテーマを軸に、日本、イギリス、アメリカにおける消費文化と贅沢の概念を歴史的に考察する。
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2. |
授業の到達目標 |
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1.「贅沢」という概念を歴史的視点から理解する。 2.イギリス・アメリカ・日本におけるファッション、インテリア、食、喫茶店の歴史を理解する。 3.資料を正確に読解する。 4.パワーポイントを効果的に使用する。 5.説得力あふれる発表を行う。
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成績評価の方法および基準 |
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積極的な授業参加25%、発表50%、提出物25%
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教科書・参考書 |
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参考書 春山行夫『化粧ーおしゃれの文化史1』(平凡社)、春山行夫『髪ーおしゃれの文化史1』(平凡社)、徳井淑子『図説ヨーロッパ服飾史』(河出書房新社)、小野まり『図説英国インテリアの歴史』(河出書房新社)、岩田託子、川端有子『英国レディになる方法』(河出書房新社)、出口保夫『午後は女王陛下の紅茶を』(東京書籍)、小関由美『イギリスでお茶を』(主婦の友社)、『図説英国紅茶の歴史』(河出書房新社)、高井尚之『日本カフェ興亡記』(日本経済新聞出版社)、星田宏司『日本最初の喫茶店』(いなほ書房)
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準備学修の内容 |
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発表準備として、資料調査、資料読解、スライドの作成、原稿の作成
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その他履修上の注意事項 |
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特別な事情がない限り、15回の授業すべてに出席すること
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業説明、発表分担決定 | 【第2回】 | 学生発表:ヨーロッパにおけるファッションの歴史 | 【第3回】 | 学生発表:ヨーロッパにおけるインテリアの歴史 | 【第4回】 | 学生発表:ヨーロッパにおける食の歴史 | 【第5回】 | 学生発表:現代アメリカのファッション | 【第6回】 | 学生発表:現代アメリカの食 | 【第7回】 | 学生発表:ヨーロッパにおける紅茶の歴史 | 【第8回】 | 学生発表:現代ヨーロッパの食 | 【第9回】 | 学生発表:日本におけるファッションの歴史 | 【第10回】 | 学生発表:日本における食の歴史 | 【第11回】 | 学生発表:日本におけるインテリアの歴史 | 【第12回】 | 学生発表:化粧の世界史 | 【第13回】 | 学生発表:髪の世界史 | 【第14回】 | 学生発表:世界の喫茶店と日本の喫茶店 | 【第15回】 | 学生発表:現代イギリスのアフタヌーンティー |
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