平成29年度
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「英語らしい表現」を理解したり発信したりするうえで、「成句」の知識が役に立ちます。 この授業では、受講生に、成句の知識を増やして、英語らしい文の理解や組み立てに活用できるように知識を整理することを目標とします。 新カリキュラムの授業名はidiomsですが、厳密に狭い意味での(全体の意味が部分の単語の意味とかけ離れているという)idiomsのみならず、もう少し広い範囲の成句も扱います。 ・set phrases / collocations 「習慣的によく使う語と語の組み合わせ」で狭い意味のidiomsと比べると意味は分かりやすいが、英語と日本語で違うものがたくさんあります。 ・phrasal verbs 高校によっては群動詞という名前で習う人もいるかもしれません。基本的で実用的な知識です。 その他、複合名詞、動詞と前置詞の組み合わせ、動詞構文の日英比較、常套句、ことわざ、名句、なども集めてみたいと思います。また、日本語の慣用句を英語でどういうかについての知識も増やしてほしいの思います。 受講者の予備知識もいろいろだと思いますので、手分けして、「成句集」を作成してもらいます。単に日本語と対比させるだけでなく、英語の言い換え、使用頻度、どういうときに使うか、などまで調べてもらいます。 作成したファイルを受講生の間で共有し、信頼できる成句の備忘録となるように、教員のチェックはもとより、学生同士でも、修正改善に努めてもらいます。
いろいろな英語情報をもとに、さまざまな形や内容の「成句集」を作成し、「1.授業の概要」で示したような、レベルアップを図る。また、学生同士で正確な情報を共有できることを目指す。3か月で、500~1000くらいの成句が頭に入ることを目指す。留学先でも備忘録となるようなレベルのものまで作成できることが望ましい。
学期中は、まさにactive learningとして、「成句集」の量のみならず質の面でも評価する。 学期末には、基本的な成句表現を間違いなく理解できているかどうか、まとめのテストをし、成績振り分けの基準とする。
参考文献はたくさんあるので、授業中に示します。 春期の基本的参考書として数点挙げておきます。 『English Phrasal Verbs in Use Intermediate Cambridge University Press ISBN-13: 978-0521527279』 『English Collocations in Use Intermediate Cambridge University Press ISBN-13: 978-0521603782』 『English Idioms in Use Intermediate Cambridge University Press ISBN-13: 978-0521789578』 『Oxford Word Skills: Intermediate: Idioms and Phrasal Verbs Student Book ISBN-13: 978-0194620123』 『Common Japanese Collocations: A Learner's Guide to Frequent Word Pairings Kodansha ISBN-13: 978-1568365572』
・英文の意味を正確に理解する訓練に日頃から励む。 ・英英辞典・英和辞典などを適切に活用する ・意味の微妙な違いに対する感度を磨く ・きちんとした参考文献を活用する
・積極的に取り組むとともに、自己流になりすぎないように人の話もきちんと聞くこと ・不正確な理解は必ず修正し、やりっぱなしで放置しないこと ・有用な情報を得るために、時間や、本の活用をいとわないこと