Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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Idioms II 塩谷 英一郎
選択  1単位
【外国語】 17-1-1410-0270-24A

1. 授業の概要(ねらい)

 「英語らしい表現」を理解したり発信したりするうえで、「成句」の知識が役に立ちます。
 この授業では、受講生に、成句の知識を増やして、英語らしい文の理解や組み立てに活用できるように知識を整理することを目標とします。
 新カリキュラムの授業名はidiomsですが、厳密に狭い意味での(全体の意味が部分の単語の意味とかけ離れているという)idiomsのみならず、もう少し広い範囲の成句も扱います。
 ・set phrases / collocations 「習慣的によく使う語と語の組み合わせ」で狭い意味のidiomsと比べると意味は分かりやすいが、英語と日本語で違うものがたくさんあります。
 ・phrasal verbs 高校によっては群動詞という名前で習う人もいるかもしれません。基本的で実用的な知識です。
 その他、複合名詞、動詞と前置詞の組み合わせ、動詞構文の日英比較、常套句、ことわざ、名句、なども集めてみたいと思います。また、日本語の慣用句を英語でどういうかについての知識も増やしてほしいの思います。
 受講者の予備知識もいろいろだと思いますので、手分けして、「成句集」を作成してもらいます。単に日本語と対比させるだけでなく、英語の言い換え、使用頻度、どういうときに使うか、などまで調べてもらいます。
 作成したファイルを受講生の間で共有し、信頼できる成句の備忘録となるように、教員のチェックはもとより、学生同士でも、修正改善に努めてもらいます。

2.
授業の到達目標

 いろいろな英語情報をもとに、さまざまな形や内容の「成句集」を作成し、「1.授業の概要」で示したような、レベルアップを図る。また、学生同士で正確な情報を共有できることを目指す。3か月で、500~1000くらいの成句が頭に入ることを目指す。留学先でも備忘録となるようなレベルのものまで作成できることが望ましい。
 後期は、イギリス英語、アメリカ英語、オセアニアの英語、アジアの英語、なども比較したい。

3.
成績評価の方法および基準

 学期中は、まさにactive learningとして、「成句集」の量のみならず質の面でも評価する。
 学期末には、基本的な成句表現を間違いなく理解できているかどうか、まとめのテストをし、成績振り分けの基準とする。

4.
教科書・参考書

 参考文献はたくさんあるので、授業中に示します。
 秋期の基本的参考書として数点挙げておきます。
 『Oxford Word Skills: Advanced: Idioms & Phrasal Verbs Student Book Advanced ISBN-13: 978-0194620130』
 『Webster's New World American Idioms Handbook ASIN: B00BS03V7U』
 『McGraw-Hill's Conversational American English: The Illustrated Guide to Everyday Expressions of American English ASIN: B004C44KJC』
 『English Phrasal Verbs in Use: Advanced Cambridge University Press  ISBN-13: 978-0521684187』
 『English Collocations in Use : Advanced Cambridge University Press  ISBN-13: 978-0521707800』

5.
準備学修の内容

 ・英文の意味を正確に理解する訓練に日頃から励む。
 ・英英辞典・英和辞典などを適切に活用する
 ・意味の微妙な違いに対する感度を磨く
 ・きちんとした参考文献を活用する

6.
その他履修上の注意事項

 ・積極的に取り組むとともに、自己流になりすぎないように人の話もきちんと聞くこと
 ・不正確な理解は必ず修正し、やりっぱなしで放置しないこと
 ・有用な情報を得るために、時間や、本の活用をいとわないこと

7.
各回の授業内容
【第1回】
 後期のガイダンス
【第2回】
 誤解されやすい慣用表現について
【第3回】
 日常頻繁に使う慣用表現と、たまに使う慣用表現
【第4回】
 身体の慣用表現
【第5回】
 視覚・聴覚・味覚・皮膚感覚などの慣用表現
【第6回】
 日常行動の慣用表現
【第7回】
 学生生活の慣用表現
【第8回】
 人付き合いの慣用表現
【第9回】
 社会活動の慣用表現
【第10回】
 トラブル対処の慣用表現
【第11回】
 反省と未来志向の慣用表現
【第12回】
 北米的な慣用表現
【第13回】
 イギリス的な慣用表現
【第14回】
 アジアやオセアニアの慣用表現
【第15回】
 後期のまとめ