Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
現代のポップカルチャー II 三村 明
選択  2単位
【外国語】 17-1-1410-0514-11A

1. 授業の概要(ねらい)

 外国語を身につける際に必要なのは母語話者と同じ言語体験をすることであり、文化背景を共有することです。音楽と映画はそのためにはもっとも手軽な方法と言えるでしょう。この授業では英語圏のポップ・ミュージックを素材に、英語のさまざまな側面に触れていきたいと思います。誰にもよく知られている歌から、大学の授業でもなければ聴く機会がないようなものまで取り混ぜて扱っていきます。
 英語表現については、①リズム、②音の仕組み、③口語表現、④文学的表現、⑤その他の洒落た言い回しなどについて身につけていきましょう。また、文化的背景については、①社会と個人の関係、②時代の関心事、③風習や制度といったことが、取りあげられることになると思います。また、聞いているだけでもリスニングのトレーニングにはなりますが、より効果を上げるためには、自分で声に出すことも必要です。聞いたり歌ったり(上手い下手はこの際度外視して)、時には映像を見たりしながら、さまざまな英語に触れていくことにしましょう。
 毎回の、授業ではその回のテーマに沿って2曲を選んで中心に取りあげます。時間に余裕があれば、関連のある曲を聴く場合もあります。

2.
授業の到達目標

 ①英語のリスニング力の向上。
 ②語彙、イディオムの充実。
 ③歌の内容を理解し味わう。

3.
成績評価の方法および基準

 ①小テスト:20%
 ②小リポート:20%
 ③学期末試験:60%

4.
教科書・参考書

 参考書
  ピーター・バラカン(2003)『ロックの英詞を読む』集英社インターナショナル。
           (2016)『ロックの英詞を読む──世界を変える歌──』集英社インターナショナル。

5.
準備学修の内容

 この授業では予習は不可欠です。毎回の授業で、翌週取りあげる歌を紹介します。必ず授業前には聞いておいてください。また歌詞は、前の週の授業後にはLMSに上げておきます。必ず予習してきてください。
 さらに、歌詞を日本語に訳したインターネット・サイトもありますが、ほとんどは素人のやったかなり怪しげなものです。まずは自分で辞書を丹念に使って、シンガーが伝えようとしているメッセージを自分で読み取ってください。

6.
その他履修上の注意事項

 授業では、音楽を聴き映像を見ます。授業中の私語や遅刻は時間までに来ている学生たちが大変迷惑します。これらは厳禁とします。授業中に私語をする学生は即座に退出してもらます。また、遅刻は入室をお断りします。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 導入
【第2回】
1970年代前半のポップ・ミュージック:ロックの多様化(1) アメリカン・ロック
【第3回】
1970年代前半のポップ・ミュージック:ロックの多様化(2) リティッシュ・ロック
【第4回】
1970年代中盤のポップ・ミュージック(1) パンクとロックの再定義
【第5回】
1970年代中盤のポップ・ミュージック(2) ダンス・ミュージックとソウルの拡散
【第6回】
1970年代後半のポップ・ミュージック(1) パンクからニュー・ウェーブへ
【第7回】
1970年代後半のポップ・ミュージック(2) テクノとダンス・ミュージック
【第8回】
1980年代前半のポップ・ミュージック: ニュー・ウェーブとMTV
【第9回】
1980年代中盤のポップ・ミュージック(1) MTVが生み出したスーパースター(1)
【第10回】
1980年代中盤のポップ・ミュージック(2) MTVが生み出したスーパースター(2)
【第11回】
1980年代後半のポップ・ミュージック(1) ニュー・ウェーブの行き詰まりと新たな展開
【第12回】
1980年代後半のポップ・ミュージック(2)
【第13回】
1990年代のポップ・ミュージック(1)
【第14回】
1990年代のポップ・ミュージック(2)
【第15回】
 まとめ+テスト
 (授業計画は大幅に変更される可能性があります。)