Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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イギリス文化論 I 千森 幹子
選択  2単位
【教育文化】 17-1-1410-3872-11A

1. 授業の概要(ねらい)

 イギリス文学とブック・イラストレーションに見るファンタジーの系譜の概説クラス。本講義では、ファンタジー作品とファンタジー絵画、特に、19世紀後半から20世紀はじめにかけて、イギリスで花開く絵本にみるファンタジー描写に、重点をあてて、論じていく。19世紀のウォルター・クレイン、ケート・グリナウェー、テニエルなどから、20世紀のアーサー・ラッカム、ハリー・クラーク、アトウェルやポガーニー、カイ・ニールセンなど著名なイラスト作品をとりあげ、鑑賞、検証する。さらに、英文学作品を、ケース・スタディーとして取り上げて、挿絵におけるファンタジー描写の変遷についても、考える。

2.
授業の到達目標

 ファンタジーを表象文化としてとらえる
 イギリスのイラストを知り、読み解く力を身につける
 ファンタジーに対する関心を深め、その楽しみを探す
 文学作品・図像・映像を読む力を高める

3.
成績評価の方法および基準

 講義中の小課題の提出と発表40%。学期末試験60%。

4.
教科書・参考書

 随時、講義で紹介する。

5.
準備学修の内容

 ファンタジーの鑑賞は、皆さん方の感性が重要です。講義だけではなく、それ以外の時間でも、文学作品や、イラストに親しんでください。また、適時、紹介した参考文献についても、読了するようにしてください。

6.
その他履修上の注意事項

 遅刻や欠席に留意してください。
 また、講義中の私語は厳禁です。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 はじめに
【第2回】
 ファンタジー入門
【第3回】
 イギリス文学におけるファンタジーの系譜①
【第4回】
 イギリス文学におけるファンタジーの系譜②
【第5回】
 イギリス文学におけるファンタジーの系譜③
【第6回】
 イギリス文学におけるファンタジーの系譜④
【第7回】
 19世紀イギリス、イラストレーションに見るファンタジーの系譜①
【第8回】
 19世紀イギリス、イラストレーションに見るファンタジーの系譜②
【第9回】
 20世紀イギリス、イラストレーションに見るファンタジーの系譜①
【第10回】
 20世紀イギリス、イラストレーションに見るファンタジーの系譜②
【第11回】
 ケース・スタディー:19世紀の英文学作品のイラスト変遷
【第12回】
 ケース・スタディー:20世紀初期の英文学作品のイラスト変遷
【第13回】
 ケース・スタディー:20世紀から現代に至る英文学作品の映像
【第14回】
 まとめ
【第15回】
 テストとまとめ