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授業の概要(ねらい) |
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今日では、人・モノ・カネ・情報などが簡単に国境を越えて行き交うようになっており、「グローバリゼーション(globalization)」が日に日に進展しています。その結果、従来の国際社会の中では生じなかったような課題も出現するようになっています。他方、私たちの生活においても、世界とのつながりを意識し考えなければならないような場面も増えてきています。この授業では、今日の世界と私たちが遭遇する課題について、論理的に把握していくための素養を高めていきます。また、参加体験型ワークショップなど、いわゆるアクティブラーニング的な手法を通して、自らの立場からも考えていこうとする姿勢を養いながら課題解決力の向上も目指します。
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2. |
授業の到達目標 |
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1)グローバリゼーションの概略を説明できる 2)グローバルイッシューの具体例を設定し、他者に説明することができる 3)設定した課題に対するアクションプランを提示することができる
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業内レポート(50%)、期末試験(50%)の割合で評価し、基準は以下の通りです。 S(90点以上)=上記の到達目標のすべてをすぐれた水準で達成。 A(80点以上)=上記の到達目標のすべてを一定の水準で達成し、2つをすぐれた水準で達成。 B(70点以上)=上記の到達目標のすべてを一定の水準で達成し、1つをすぐれた水準で達成。 C(60点以上)=上記の到達目標のすべてを一定の水準で達成している。 F(59点以下)=上記の到達目標の一つ以上を一定の水準で達成できていない
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4. |
教科書・参考書 |
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<教科書> なし(プリント配布) <参考書> 玉井昇(著)『国際関係論24講(改訂版)』文教出版会 2015、その他適宜紹介。
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準備学修の内容 |
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配布プリントを参考に、次回の授業で取り扱う専門用語等を事前に調べておくこと。授業のはじめに、前回の授業内容に関する質問に答えてもらう予定なので、十分に復習を行うこと。
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その他履修上の注意事項 |
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講義だけでなく、ペアやグループワークなど、受講生が主体的かつ能動的に学習していく授業を展開していく予定です。そのため、受講者が著しく多い場合には、受講を制限する場合があります。積極的な授業参加や授業内での発言に加え、他者と協働しチームで課題に取り組む姿勢も求められます。 各回の授業内容はあくまで目安です。受講生の理解度や関心に応じて適宜修正していきます。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス―受講の心得、講義内容の説明など | 【第2回】 | 導入:グローバルスタディーズの意義と目的 | 【第3回】 | 総論1:グローバルイッシュ―と私たちにできること① 「寄付したお金はどうなった?」、具体例から考えるボランティア活動 | 【第4回】 | 総論2:グローバルイッシュ―と私たちにできること② 国際協力とNGOの取り組み | 【第5回】 | 各論1:文化的課題① 肉と食文化、異文化の誤解と衝突 | 【第6回】 | 各論1:文化的課題② 文化と食の安全保障の対立 | 【第7回】 | 各論2:環境的課題① 豊かさと便利さ、エコロジーとの相克 | 【第8回】 | 各論2:環境的課題② 持続可能な開発の可能性 | 【第9回】 | 前半の振り返りと後半に向けて | 【第10回】 | 活動実践例について(外部講師予定) | 【第11回】 | 各論3:人権的課題① 先住民と移民問題 | 【第12回】 | 各論3:人権的課題② 多文化共生と日本、外国籍住民の境遇 | 【第13回】 | 各論4:開発的課題① 貧困と児童労働 | 【第14回】 | 各論4:開発的課題② 経済格差とフェアトレード | 【第15回】 | まとめと振り返り、定期テストにむけて |
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