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授業の概要(ねらい) |
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私たちが口にするコーヒーとカカオは、嗜好品としての楽しみに加え、儀式、薬、貨幣や交易品として、時代や文化変容とともに世界各地で様々な役割を果たしている。セミナーを通して、コーヒーとカカオの歴史を紐解きながら、政治や貿易からカフェ文化に児童労働や貧困などの諸相を理解していく。調べ、考え、発表し、議論する力を養うことを目指し、授業はグループワークと個人発表を中心に行う。前半の概論後、関心のあるテーマを選び、発表に向けて準備し、発表と議論につなげる。コーヒーとチョコレートを様々な切り口で掘り下げ、新たな発見や魅力に出会いましょう。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)コーヒーとカカオの背景にある世界の諸相を理解する。 (2)設定したテーマについて調べ、考え、協働し、議論する事を通し、コミュニケーション能力を高める。 (3)プレゼンテーション能力を高める。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席と積極的な授業参加(30%)、発表(70%)
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教科書・参考書 |
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参考文献: 臼井隆一郎『コーヒーが廻り世界史が廻る』中公新書 2014年 小澤卓也『コーヒーのグローバル・ヒストリー-赤いダイヤか、黒い悪魔か-』ミネルヴァ書房 2010年 オックスファム・インターナショナル『コーヒー危機-作られる貧困-』筑波書房 2008年 キャロル・オフ『チョコレートの真実』英治出版 2007年 小林章夫『コーヒー・ハウス-18世紀ロンドン、都市の生活史-』講談社学術文庫 2014年 武田尚子『チョコレートの世界史-近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石-』中公新書 2014年 八杉佳穂『チョコレートの文化誌』世界思想社 2011年
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5. |
準備学修の内容 |
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発表には十分な準備が求められる。受講生は、関心のあるテーマについてとことん調べ、その研究成果とメッセージを発表を通して伝える。文献やインターネットによるリサーチだけでなく、インタビューやアンケートの調査も歓迎する。課外活動も予定している。
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その他履修上の注意事項 |
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発表に向けた授業外学習とグループワークを行う協調性、積極性、責任感が求められる。発表は勿論、授業内での発言やディスカッションなどを通しての積極的な参加を望む。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業計画は変更の可能性あり。 ガイダンス(自己紹介、授業の概要と目的及び進め方、成績評価の方法、発表について) | 【第2回】 | コーヒーについて知ろう | 【第3回】 | コーヒーとカカオの伝播と世界から見るコーヒーの諸相:薬、貨幣、儀式、外交、植民地時代、近代戦争時代、階級、芸術 | 【第4回】 | グループ発表 | 【第5回】 | 『チョコレートも知らず一生カカオ農園で働き続ける兄弟(dvd)』から見る貧困と児童労働 | 【第6回】 | 『おいしいコーヒーの真実(映画)』から見るコーヒーの危機(コーヒーの生産と産業の実態、貧困や貿易問題) | 【第7回】 | テーマの選定と問題意識の検討、研究発表の心得、発表順序の決定 | 【第8回】 | 課題調査と発表準備指導 | 【第9回】 | 課題調査と発表準備指導 | 【第10回】 | 課題調査と発表準備指導 | 【第11回】 | 学生発表とディスカッション | 【第12回】 | 学生発表とディスカッション | 【第13回】 | 学生発表とディスカッション | 【第14回】 | 学生発表とディスカッション | 【第15回】 | まとめ |
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