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授業の概要(ねらい) |
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テーマは「ビジネス化とグローバル化、メディア技術は教育をどう変えるか」。学校教育のあり方に変化を迫る「外圧」には様々なものがありうるが、そのうち、とくにビジネス化とグローバル化、メディア技術に着目する。これらは本来別々の論理をもっているが、21世紀になってからは相互に結びついて、従来の学校教育の常識を大きく変えようとしている。 授業では、井上義和「教育のビジネス化とグローバル化」(佐藤卓己編『岩波講座現代8 学習する社会の明日』岩波書店、2016年)をテキストとして(コピーを配布する)、とくにEdTech(教育×IT技術)と呼ばれる領域で2010年代におこった変化を中心に解説する。受講者は、EdTechの最先端で起こっていることをテキストの分析枠組みに位置づけながら、冷静に論じられるようになってほしい。
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2. |
授業の到達目標 |
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・2010年代日本のEdTechの起業について、具体的事例を挙げながら説明できる。 ・EdTech事業を牽引する理念と、従来の教育学的な考え方との差異を説明できる。 ・EdTechの最先端事例を自分で探してきて、テキストの分析枠組みに位置づけられる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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・平常点 20% ・小テストまたは小課題 30% ・期末レポート 50%
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4. |
教科書・参考書 |
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・授業で論文のコピーを配布します
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準備学修の内容 |
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・論文の指定された節を事前に読んで授業にのぞむ。
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その他履修上の注意事項 |
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・第2回以降の欠席が5回を超えた場合、期末レポートを受理しないので注意すること。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション | 【第2回】 | 論争も幻想もないフィールド①―3つのキーワード | 【第3回】 | 論争も幻想もないフィールド②―2000年代の米国 | 【第4回】 | 新しい担い手の登場①―大学生の社会起業 | 【第5回】 | 新しい担い手の登場②―企業関係者の起業 | 【第6回】 | ビジネスで社会を変革する①―社会起業への注目 | 【第7回】 | ビジネスで社会を変革する②―社会起業の展開 | 【第8回】 | 〈理想の教育〉から〈快適な教育〉へ①―「不」を解消する事業 | 【第9回】 | 〈理想の教育〉から〈快適な教育〉へ②―教育のユニバーサルデザイン | 【第10回】 | 〈快適な教育〉の包囲のなかで試される教育学的想像力① | 【第11回】 | 〈快適な教育〉の包囲のなかで試される教育学的想像力② | 【第12回】 | まとめと補足、期末レポートについて | 【第13回】 | 期末レポートの構想、レポートの書き方 | 【第14回】 | 期末レポートの進捗報告、コメント | 【第15回】 | 振り返り、期末レポートの提出 |
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