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授業の概要(ねらい) |
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本授業は、日本史全般に関して、最新の研究成果に基づき、時代ごとの特質を明らかにしながら通史的に概説する。特に、時の権力者たちがいかにして統治体制を構築し、民衆を支配していったのかという政治史的展開を中心に解説する。春期は、縄文時代から室町時代までの時期を取り扱う。
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2. |
授業の到達目標 |
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・縄文時代から室町時代までの基礎的な知識を習得する。 ・縄文時代から室町時代までの大まかな流れと各時代の特質について理解し、説明できる。 ・高校までの教科書的理解を越えて、通説に対して自分の考えをまとめることができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(50%)と期末試験(50%)で評価する。平常点は出席の他、提出物等によって評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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特に教科書は指定しないが、参考書として木村茂光他編『大学でまなぶ日本の歴史』(吉川弘文館、2016年)が好適である。他に、通史的な概説書として、佐々木潤之介他編『概論 日本歴史』(吉川弘文館、2000年)、歴史教育者協議会編『日本社会の歴史』上下巻(大月書店、2012年)など。その他に適宜、授業内で紹介する。
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5. |
準備学修の内容 |
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歴史は暗記科目ではないが、授業で扱う程度の知識を習得することが大学レベルの歴史的思考力を養ううえで求められる最低限の要件である。したがってノートや配布プリントの見直しなどの復習により知識を定着させる努力を怠らないこと。そのうえで、授業で扱わない社会的・文化的事項などについても参考書などを読んで自ら積極的に知識を補うこと。 授業中に示された論点について自ら考える姿勢で授業に臨むこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・普段から日本史関係のテレビ番組や新聞・雑誌記事等に目を通すよう心がけること。 ・「日本史概説Ⅰ」と「日本史概説Ⅱ」は内容的に連続しているので、あわせて履修することが望ましい。 ・授業中の私語や携帯・スマホの使用は厳に謹むこと。行為によっては退出を命じることや、以後の受講を認めない場合がある。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス(授業についての説明) | 【第2回】 | 縄文~弥生時代の日本列島 | 【第3回】 | 卑弥呼と「倭の五王」の時代 | 【第4回】 | ヤマト政権と東アジア | 【第5回】 | 律令国家への道 | 【第6回】 | 律令国家体制の成立 | 【第7回】 | 律令国家体制から王朝国家体制へ | 【第8回】 | 摂関政治と院政の時代 | 【第9回】 | 武士の台頭 | 【第10回】 | 鎌倉幕府の成立 | 【第11回】 | 鎌倉幕府の支配体制 | 【第12回】 | 建武の新政と南北朝の分立 | 【第13回】 | 室町幕府の支配体制 | 【第14回】 | 応仁・文明の乱と下剋上 | 【第15回】 | まとめとテスト |
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