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授業の概要(ねらい) |
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本授業は、「葬制からみる日本史」をテーマとして、原始・古代から現代にいたる日本の葬送と墓制の歴史について解説する。天皇から庶民にいたるまで、日本人は死者をどのように弔ってきたのか。この問題は単なる葬送儀礼や墓の変遷のみならず、日本人の死生観や国家による死者の管理の問題など、社会の成り立ちの根幹にかかわる重要なテーマである。「葬制」という切り口から日本社会のあゆみをたどることで、「無縁社会」とも称され葬儀や墓のかたちが大きく変容しつつある現代の日本社会を理解するための材料としたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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・原始・古代から現代にいたる日本の葬制に関する基本的な知識を習得する。 ・各時代の葬制の特質について理解し、説明する能力を身につける。 ・葬制や死生観をめぐる問題について、幅広い視点で考察する能力を身につける。
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成績評価の方法および基準 |
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平常点(40%)とレポート課題(60%)で評価する。レポート課題は、授業内容をよく理解して書けているかが評価基準の重要なポイントとなる。ネットからのいわゆるコピペ等は不正行為とみなして然るべき処置をとる。平常点は出席の他、授業内の提出物等によって評価する。
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教科書・参考書 |
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特にテキストは使用しない。参考書として、勝田至編『日本葬制史』(吉川弘文館、2012年)が好適である。他に、浜井和史『海外戦没者の戦後史―遺骨帰還と慰霊』(吉川弘文館、2014年)。その他については適宜、授業内で紹介していく。
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準備学修の内容 |
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授業は「葬制」に関する内容が中心であるので、その背景となる日本史の各時代の基礎的知識については各々で積極的に習得する努力を怠らないこと。 レポート課題は、授業内容をよく理解しているかが評価基準の重要なポイントとなるので、授業後はノートや配布プリントの見直しなどにより知識の定着をはかること。
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その他履修上の注意事項 |
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・授業中の私語や携帯・スマホの使用は厳に謹むこと。行為によっては退出を命じることや、以後の受講を認めない場合がある。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス(授業についての説明) | 【第2回】 | 歴史学の系譜と社会史という学問領域1 | 【第3回】 | 歴史学の系譜と社会史という学問領域2 | 【第4回】 | 原始・古代の葬制1 | 【第5回】 | 原始・古代の葬制2 | 【第6回】 | 中世の葬制1 | 【第7回】 | 中世の葬制2 | 【第8回】 | 近世(江戸時代)の葬制1 | 【第9回】 | 近世(江戸時代)の葬制2 | 【第10回】 | 近代の葬制1 | 【第11回】 | 近代の葬制2 | 【第12回】 | 戦争と葬制1 | 【第13回】 | 戦争と葬制2 | 【第14回】 | 現代の葬制 | 【第15回】 | 春期授業のまとめ |
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