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授業の概要(ねらい) |
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戦後70年以上を経過した現在、「戦後」は今や歴史化される段階にきている。そこで本授業は、「~の戦後史」をテーマとして、政治・外交を除く社会的な諸問題・諸事項の戦後における歴史的展開について様々な観点から取り上げ、戦後の日本社会のあゆみについて多角的に把握することを目指す(政治・外交関係の戦後史については、「日本政治史Ⅱ」で取扱う)。そのうえで、「戦後」の時代性について考察し、現代の日本社会を理解するための材料としたい。
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2. |
授業の到達目標 |
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・戦後期における社会的な諸問題・諸事項の歴史的展開についての基本的な知識を習得する。 ・授業で扱う諸問題・諸事項の特質について理解し、説明する能力を身につける。 ・「戦後」の時代性について、幅広い視点で考察する能力を身につける。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(40%)とレポート課題(60%)で評価する。レポート課題は、授業内容をよく理解して書けているかが評価基準の重要なポイントとなる。ネットからのいわゆるコピペ等は不正行為とみなして然るべき処置をとる。平常点は出席の他、授業内の提出物等によって評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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特にテキストは使用しない。参考書として、安田常雄編『シリーズ 戦後日本社会の歴史』全4巻(吉川弘文館、2012・13年)が好適である。他に、浜井和史『海外戦没者の戦後史―遺骨帰還と慰霊』(吉川弘文館、2014年)。その他については適宜、授業内で紹介していく。
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準備学修の内容 |
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授業で取り上げる諸問題・諸事項の背景となる戦後史の基礎的知識について各々で積極的に習得する努力を怠らないこと。 レポート課題は、授業内容をよく理解しているかが評価基準の重要なポイントとなるので、授業後はノートや配布プリントの見直しなどにより知識の定着をはかること。
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その他履修上の注意事項 |
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・普段から戦後の諸問題・諸事項の歴史を取り上げたテレビ番組や雑誌・記事等に目を通すように心がけること。 ・授業中の私語や携帯・スマホの使用は厳に謹むこと。行為によっては退出を命じることや、以後の受講を認めない場合がある。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス(授業についての説明) | 【第2回】 | 「戦後」はいかに語られるか | 【第3回】 | 「海外戦没者」の戦後史 | 【第4回】 | 「兵士たち」の戦後史 | 【第5回】 | 「戦跡」の戦後史 | 【第6回】 | 「核エネルギー言説」の戦後史 | 【第7回】 | 「なんで英語やるの?」の戦後史 | 【第8回】 | 中間まとめ | 【第9回】 | 「食と農」の戦後史 | 【第10回】 | 「働く青年と教養」の戦後史 | 【第11回】 | 「革新幻想」の戦後史 | 【第12回】 | 「格差」の戦後史 | 【第13回】 | 「声なき人々」の戦後史 | 【第14回】 | 「戦後」の時代性と「終わらぬ戦後」 | 【第15回】 | 秋期授業のまとめ
※ 授業の進展や社会情勢の状況により授業内容を変更する場合がある。 |
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