Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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情報メディアの活用 野口 久美子
選択必修  2単位
【教育】 17-1-1501-4146-04A

1. 授業の概要(ねらい)

 近年、学校教育においてICTの導入が進むとともに、情報メディアを授業やその他の教育活動で活用することが求められている。
 司書教諭にはメディアの専門家として、学校内で児童生徒あるいは教員に対し、情報リテラシー育成のための教育を推進したり、情報メディアの活用を支援したりすることが期待されている。本講義では、司書教諭としてその役割を十分に発揮できるようにするため、情報メディアの特性や活用方法、問題とされていることなどを演習を交えながら、実践的に考える。

2.
授業の到達目標

 情報メディアの特性や活用方法を知り、司書教諭として児童生徒あるいは教員に指導・助言したり、校内で情報リテラシー育成のための教育を推進したりする際に必要な基礎能力を身につけることを目標とする。
 ・「教育の情報化」を校内で推進するにあたっての司書教諭の役割について自分の考えを説明できる。
 ・情報メディアの特性や活用方法を説明できる
 ・他者と意見を交わしながら、一つの成果物を作成できる。自分たちの取組の成果を他者に分かりやすくプレゼンテーションすることができる。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験(80%)、授業時の演習課題(20%)を総合して評価するが、授業への貢献度(ディスカッションへの参加意欲、質問内容など)も考慮する。

4.
教科書・参考書

 テキストは特に指定しない。適宜、資料を配布する。
 参考文献(この他にも授業時に紹介する)
 ・井口磯夫ほか編『情報メディアの活用(司書教諭テキストシリーズ05)』樹村房、2002
 ・山本順一、気谷陽子編著『情報メディアの活用(放送大学教材)』改訂新版、放送大学教育振興会、2010
 ・ジェームス・E.ヘリング著、須永和之訳『学校における情報活用教育』日本図書館協会、2002
 ・ジェームス・E.ヘリング著、須永和之訳『学校と図書館でまなぶインターネット活用法:ウェブ情報の使い方と情報リテラシーの向上』日本図書館協会、2016
 ・大向一輝著『ウェブらしさを考える本:つながり社会のゆくえ』丸善、2012
 ・福井健策著『18歳の著作権入門(ちくまプリマー新書225)』筑摩書房、2015

5.
準備学修の内容

 ・自身の周囲にある情報メディア、情報機器に関心を持つこと。情報機器(パソコンを含む)の活用に苦手意識がある人はまずは積極的に使ってみること。
 ・授業で学んだことを振り返り、自分なりの考えを持つこと。疑問に思った点・不明点を整理し、次回の授業に臨むこと。
 ・授業中に扱った専門用語の意味を復習し、不明な点は事典や図書等で確認しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 ・最低限のPCスキル(ワープロソフト・プレゼンテーションソフトの基礎的な活用、ウェブサイトの閲覧・検索等)を身につけていることを履修の前提条件とします。
 ・授業では講義だけでなく、ディスカッション、パソコン教室での演習(学期中に4回を予定)、グループワークを行います。グループワークのメンバーは同学年・同学科とは限りません。各自が積極的な姿勢を持って授業課題に取り組むことを望みます。
 ・欠席等で授業中の課題を期限内に提出できなかった場合は必ず相談すること(演習課題も評価に含まれます)

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス:学校教育における情報メディアの活用
【第2回】
 学校図書館と情報メディア(1)「教育の情報化」の概要
【第3回】
 学校図書館と情報メディア(2)「教育の情報化」と学校図書館の関わり
【第4回】
 情報メディアの種類と特性(1)印刷メディア
【第5回】
 情報メディアの種類と特性(2)電子メディア
【第6回】
 情報メディアの種類と特性(3)電子メディアの学校図書館への導入(ディスカッション)
【第7回】
 情報メディアの種類と特性(4)特別なニーズに対応したメディア
【第8回】
 データベースと情報検索
【第9回】
 情報検索演習(1)サーチエンジン、各種データベース
【第10回】
 情報検索演習(2)総合演習
【第11回】
 学校教育における著作権、知的財産権、情報モラル
【第12回】
 情報メディアの特性を活かした情報発信(グループワーク1)
【第13回】
 パスファインダーの作成・プレゼンテーション準備(グループワーク2)
【第14回】
 グループワーク成果発表会
【第15回】
 グループワークのリフレクション・授業のまとめ