Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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救急処置法 下村 一之
選択  2単位
【教育文化】 17-1-3074-0284-10A

1. 授業の概要(ねらい)

 健康に関わるプロフェッショナルになろうとする者に対する専門職教育の一つとして、生命や身体の「万が一の事態」の対処に必要となる知識・技能を身につけることを目的とする。また、スポーツ現場や市民生活上における障害発生時の適切な応急処置を身につけることをめざす。
 授業期間内に、東京都救急救命士協会職員および消防署職員指導による、救急救命処置のトレーニング〔BLS:普通救命講習〕も施行する予定である。

2.
授業の到達目標

 自分ひとりで、スポーツ中の怪我や心肺停止の状態の患者に、応急処置/救命措置を施せる技術と知識を習得する。

3.
成績評価の方法および基準

 定期試験(100点)、場合により小テスト・レポートを行う(10点程度)。1回欠席のたびに、5点減点とする。

4.
教科書・参考書

 『日本体育協会公認 アスレティックトレーナー専門科目テキスト⑧救急処置』

5.
準備学修の内容

 『日本体育協会公認 アスレティックトレーナー専門科目テキスト⑧救急処置』の予習及び復習

6.
その他履修上の注意事項

 解剖学・生理学の基礎知識を必要とするが、必須ではない。他学部の学生の受講も歓迎します。
 なお第16回、および第17回に救急実習を行なうが、この2回は課外の授業となる。健康運動指導士ならびに健康運動実践指導者の資格取得予定者においては、資格申請の必須要件となるので必ず受講すること。(希望者)

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 救急処置の概説(救急処置法の学習内容全般を理解する)
【第3回】
 スポーツ現場での救急処置概説(病院に到着するまでにできることを理解する)
【第4回】
 知っておくべき応急手当(処置の必要性の判断とその処置内容を理解する)
【第5回】
 創傷対策(創傷の種類を理解する。また判別方法とその対応方法について理解する)
【第6回】
 頭頚部の主な外傷と治療(頭部外傷および頚椎外傷の実態について学び、頭頚部特有の注意点につき理解する)
【第7回】
 特殊な傷害の知識とその対策(落雷や熱中症など、スポーツ現場で出会う特殊な外傷について理解し、対応方法を習得する)
【第8回】
 内科的疾患の救急対応①(心筋梗塞や喘息発作またCOPDなど、スポーツ現場で出会う内科的なな外傷について理解し、対応方法を習得する)
【第9回】
 内科的疾患の救急対応②(心筋梗塞や喘息発作またCOPDなど、スポーツ現場で出会う内科的なな外傷について理解し、対応方法を習得する)
【第10回】
 止血法・固定法(出血や骨折など、外傷の種類ごとに必要とされる対応方法を学ぶ)
【第11回】
 搬送法(外傷患者をスポーツ現場から病院に搬送する方法について理解する)
【第12回】
 救急処置(CPR)(心肺停止の状態となった患者に対する初期治療の概略を理解し、対応方法を学ぶ)
【第13回】
 フィールドの医療体制と準備(スポーツ現場に必要とされるあるべき医療体制について理解し、その準備方法を習得する)
【第14回】
 フィールドでの対応実践(障害発生時にスポーツ現場で必要とされる対応方法を習得する)
【第15回】
 まとめ・試験(予定)