1. |
授業の概要(ねらい) |
|
医学・生物学に関して深い教養を身につけるために少人数の演習である。1年間を通じての学習の後半である。前期に引き続いて、スポーツ医学だけでなく、救急医療など日常の健康とありふれた病気について広範な医学領域を学修する。臨床医学は基礎医学を知ることにより柔軟な考えができ、応用が広くなる。従って、臨床医学をより深く理解するために、分かりやすい基礎医学領域に関して学習する。 各自には多くの論文(英語論文を含む)を読んで、医学知識をできる限り多く獲得してもらう。主に、学生が主体となって情報収集、課題設定などを行う形態で演習授業を進めていく。定期的に発表し、発表の仕方を学修する。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
保健体育の教師やアスレチックトレーナーとなったり、健康運動指導士などの資格を取ったりして、今後スポーツ関連の仕事に従事するために恥ずかしくない医学知識を身につけることが最終目標である。そのステップとして問題解決能力、研究の技術などを高めるために、後期演習では、以下の事項を到達目標とする。 ①研究発表の方法を習得する。 ②スポーツ関連の疾患について広く深く知識を獲得する。 ③日常の病気について成り立ち、症状、診断、治療について説明できるようになる。 ④症状から病気を類推することができる。 ⑤discussionの技法を習得する。 ⑥presentationを正しく行える。 ⑦研究成果を分かり易く説明できる。 ⑧英語論文を読んで正しく理解できる。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
各自の課題(40%)、グループワークおよびプレゼンテーション(30%)、レポート(30%)で採点する。 これらを総合して60点(100点満点で)以上を合格とする。 (注)欠席のためにグループディスカッションやプレゼンテーションが行えない場合には評価が下がることに留意すること。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
授業の中で適宜紹介する。
|
5. |
準備学修の内容 |
|
毎回の演習で次回までの学修テーマを提示する。予習をしっかりしてほしい。また、復習として演習内容のノートを毎回読み返して不足な箇所を追記すること。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
短い期間であるが、内容の濃い授業とするために、復習をしっかりと実施してほしい。各自ノートを用意し、毎回の学習内容、疑問に感じたこと、時間外学習などについて記載することが望ましい。適宜提出してもらう。 授業中に飲食したり、私語をしたり、スマホを見たりしてはいけない。 学生証をたまに忘れる学生がいるが、原則として学生証は大学入校に際して携帯すべきものである。1回忘れた場合にはイエローカードを出し、2回目はレッドカードを出す。その場合には別途レポートを提出する義務を負う。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 前期の振り返りと後半の目標を討論する。 | 【第2回】 | 病気とは何かを学習する。(英語論文購読を実施する) | 【第3回】 | 健康診断の意義について学習する。 | 【第4回】 | 予防医学と臨床医学について学習する。 | 【第5回】 | スポーツ関連疾患について学習する。(英語論文購読を実施する) | 【第6回】 | スポーツ関連疾患の具体例を学習する。 | 【第7回】 | 病気の診断過程について学習する。 | 【第8回】 | 生活習慣病について学習する。(英語論文購読を実施する) | 【第9回】 | 喫煙すること、禁煙することを学習する。 | 【第10回】 | 健康維持に必要な生活習慣とは何かを学習する。 | 【第11回】 | 悪性腫瘍について学習する。(英語論文購読を実施する) | 【第12回】 | 悪性腫瘍の診断、治療、予防について学習する。 | 【第13回】 | よく見られる疾患について学習する。 | 【第14回】 | 急病について学習する。 | 【第15回】 | 研究発表会。 |
|