Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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博物館学 I 宮澤 公雄
教職  2単位
【教職】 17-3-1622-3365-03A

1. 授業の概要(ねらい)

 平成21年改正の博物館施行規則によって、学芸員養成課程の充実を図るため8科目12単位から9科目19単位へと大幅に変更され、改変・新設された科目も多い。その中にあって、本講座は養成課程開講当初より開設されており、最も基本となる科目である。
 地域における生涯学習施設としての博物館は、図書館・文書館・公民館などとともに生涯学習の場として大きな役割を果たしているが、近年の市民の生涯学習意欲の高まりとともに、そのニーズはますます増大し、多様化している。
 本講義では、博物館の歴史・機能について学ぶとともに、そこに働く学芸員の役割、現状についても学習し、現代に求められる博物館・学芸員像を追究する。そのため、以下の内容に主眼を置いて授業を行う。
 ・博物館とは何か
 ・博物館の歴史と現状
 ・学芸員の役割
 ・地域社会と博物館
 ・博物館法および関連法令

2.
授業の到達目標

 博物館とは何か、どうあるべきか。その歴史および現状を学びながら、現代社会に求められている博物館のあるべき姿を考える。また、学芸員制度ならびに職務内容・使命についても学習する。

3.
成績評価の方法および基準

 授業中のレポート、期末試験ないしレポート、出席状況で評価する。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用せず、講義毎にレジュメを配布する。
 講義内容に関する参考文献はその都度示す。
 受講にあたり、参考文献として下記の書籍を挙げておく。
  加藤有次ほか 1999『博物館学概論』新版博物館学講座1 雄山閣出版
  鷹野光行ほか 2011『新編博物館概論』 同成社
  大堀 哲ほか 2012『博物館学Ⅰ 博物館概論・博物館資料論』 学文社

5.
準備学修の内容

 自らさまざまな博物館を積極的に見学し、展示内容にとどまらず、展示方法、情報提供の有り方などを体験すること。

6.
その他履修上の注意事項

 本講義は、学芸員養成課程において最も基礎となる講座であり、博物館の成り立ち、学芸員の役割、それを支える博物館法ならびに関連法令についても学ぶなど、さまざまな内容について学習しなければならない。したがって、授業の中で紹介する参考文献等についても事前に閲覧し、積極的な姿勢で授業に臨んで欲しい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション・博物館学とは
【第2回】
 博物館の定義と目的
【第3回】
 博物館法と関連法令
【第4回】
 博物館の歴史(1)
【第5回】
 博物館の歴史(2)
【第6回】
 博物館の組織と職員
【第7回】
 学芸員の職務
【第8回】
 博物館の機能(1)
【第9回】
 博物館の機能(2)
【第10回】
 博物館の機能(3)
【第11回】
 博物館の相互協力と地域社会
【第12回】
 博物館と文化財の保護
【第13回】
 博物館活動と運営
【第14回】
 これからの博物館像
【第15回】
 まとめ