Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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総合的な学習概論 山田 茂利
選択  2単位
【初等教育】 17-1-1332-4785-03

1. 授業の概要(ねらい)

 「総合的な学習の時間」の創設された背景やその後の経過を知り、その理念や意義について理解します。また、「総合的な学習の時間」の目標や内容を理解するとともに、次に示す項目について理解を深めます。
 ○「総合的な学習の時間」で育てようとする資質や能力について理解する。
 ○横断的・総合的な学習や探究的な学習について理解する。
 ○指導計画の作成について理解する。
 「総合的な学習の時間」は決められた教科書はなく、授業内容や方法は各学校の指導にゆだねられています。したがって、各学校は「総合的な学習の時間」の目標や内容を適切に定めて、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する必要があります。本講義では、演習や実践事例研究等を通して、「総合的な学習の時間」を構想できる基礎的・基本的な知識を身に付けます。

2.
授業の到達目標

(1)「総合的な学習の時間」の創設の背景と「総合的な学習の時間」のねらい及び育成することを目指す資質・能力を理解する。
(2)「総合的な学習の時間」の指導計画の作成及び学習指導の基本的な考え方について理解する。
(3)「総合的な学習の時間」の横断的・総合的な学習や探究的な学習を構想できる。

3.
成績評価の方法および基準

(1)授業の参加状況
(2)グループワークでの学修状況
(3)課題レポート、提出物

4.
教科書・参考書

参考
・『今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編)』平成22年11月 文部科学省
・『小学校学習指導要領』文部科学省
・『小学校学習指導要領解説「総合的な学習の時間編」』文部科学省

5.
準備学修の内容

 指定したテキストや学習指導要領解説書は、講義の中で適宜取り上げていきますが、全てを網羅することは出来ません。授業後は、関連する箇所を必ず読み、理解を深めてください。また、講義内容に関する準備も大切です。

6.
その他履修上の注意事項

 「総合的な学習の時間」に関する指導力は、教師として、まさに総合力が要求されます。積極的に参加をすることを求めます。グループワークでは、自らが主体的に参加し、講義形式であっても積極的な態度で授業に臨むことを求めます。

7.
各回の授業内容
【第1回】
オリエンテーション:「総合的な学習の時間」を振り返って(自分自身の経験から)、「総合的な学習の時間」の創設された背景や経過について理解する。
【第2回】
「総合的な学習の時間」の教育活動及び学習指導について理解する。
【第3回】
単元計画の作成及び学習指導の基本的な考え方について、演習を通して理解する。(1)
【第4回】
単元計画の作成及び学習指導の基本的な考え方について、演習を通して理解する。(2)
【第5回】
探究課題「地域(中学年)」(その1)
単元(探究的な学習)を構想する。
【第6回】
探究課題「地域(中学年)」(その2)
実践事例に学ぶ。
【第7回】
探究課題「地域(高学年)」(その1)
単元(探究的な学習)を構想する。
【第8回】
探究課題「地域(高学年)」(その2)
実践事例に学ぶ。
【第9回】
探究課題「福祉」(その1)
単元(探究的な学習)を構想する。
【第10回】
探究課題「福祉」(その2)
実践事例に学ぶ。
【第11回】
探究課題「環境」(その1)
単元(探究的な学習)を構想する。
【第12回】
探究課題「環境」(その2)
実践事例に学ぶ。
【第13回】
「総合的な学習の時間」の単元づくりと発表(その1)
【第14回】
「総合的な学習の時間」の単元づくりと発表(その2)
【第15回】
まとめ:学んだことや課題について協議し、考察する。